二等兵物語 前篇女と兵隊 後篇蚤と兵隊の作品情報・感想・評価

二等兵物語 前篇女と兵隊 後篇蚤と兵隊1955年製作の映画)

上映日:1955年11月15日

製作国:

上映時間:95分

3.3

あらすじ

「二等兵物語 前篇女と兵隊 後篇蚤と兵隊」に投稿された感想・評価

aaa

aaaの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

俺たちだってやっぱり 赤い血が流れてんだぞ
貴様ら一度だって
俺たちの身になってものを考えたこと あんのか
おう お前ら 俺たちの悲しみや喜びが分かるのか
一緒に寝起きししておきながら
どうして こう 憎しみあってこなくちゃならなかったんだ
間違ったことをしでかしたからといって
なぜに すぐに ビンタをしなくちゃならなかったんだ
憎しみよりもお互いの信頼があったら
軍隊は楽しいもんじゃなかったのか
お国のために働こうという気持ちに本気でなれたんじゃなかったのか
貴様ら殴ることが 人間をよくする道だと思っているのか
そんな野蛮なことで 人と人が
結びつけると思っているのか
花菱アチャコがあまり活躍しないが、伴淳は、大活躍。ラストの機関銃持っての大演説は、「高校大パニック」とチャップリンの「独裁者」が合わせたような展開となり驚きと共に終了。日本が終戦後しばらくたってあの軍隊生活を揶揄する余裕が出た時代なんだろうと思う。
祖母が幼い頃に、兄弟と夏祭りの神社で観た映画だそう。(同シリーズの他作品かも?)

戦争喜劇の部類に入るのか?笑いとユーモアは最初くらいで、発明家の設定が活かしきれてないように感じた。ほとんど、軍隊生活を通じて軍隊やその周りの理不尽さを描いている。
観賞途中で本当に胸が締め付けられる思いだったが、最後の仕返しや演説が沁みた。
当初期待していた展開とは違ったけど、良い作品。
『真空地帯』と『陸軍残虐物語』の間のリンク。「セミ」「自転車」「女郎屋」「三八式歩兵銃殿~」のイビりシゴキネタは受け継がれてる。本作が非凡なのは周囲の女たちまで(寧ろ女たちの方が)「軍人精神」に乗っ取られていること。BBAは完全に『火垂るの墓』の叔母さんだし。ぶちギレたプライベート伴淳が軽機関銃を持ち出すのはエンタメ方向にはじけてて良い。最後に上官や古参兵がほだされちゃうのは甘いが、「お前ら、殴ることが本当に教育だと思ってたのかよう‼」という伴淳のストレートな叫びと涙は真に迫る。路頭に放り出された子どもがバイオリンの狂人と遭遇するあたりの演出も良い。隊長が妻をB-29呼ばわりしてるのは笑う
【詳述は、『陸軍』欄で】戦後10年、“ぬるさ”がある意味凄い。作品自体よりも、こういう半端な作品の生まれた背景·時代を考えさせる。有り体に云えば、『真空地帯』と『人間の条件』の間の、緩みが問題にもされない空気が流れんとしてた頃。
日継

日継の感想・評価

3.0
笑いが乾いていて好き。最後は無難

あとは、イチ、ニーと並んで番号を叫ぶシーンが「桃太郎 海の神兵」でみたものと全く一緒で、感動してしまった
喜劇というには少し重過ぎる気がする。ラストのくだりが素晴らしい。この頃はこんないい役者がごろごろいたのかと思うと泣けてくる。
mh

mhの感想・評価

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NHK BSでやってたものを録画していたものを引っ張り出して試聴。
当時の人気タレント、伴淳、花菱アチャコを楽しむ戦争コメディ。
全10作作られた二等兵シリーズの最初の作品。(ほかの9作はソフト化もされてないようで簡単には見れそうにない)
上官へのお礼参りを描いた映画って、地味に珍しいかも。
コメディーと銘打ちながら
後半はかなりシリアスな展開に

ラストの二等兵の反乱に胸のすく思いをした人は多かったと思う
青二歳

青二歳の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

CD欲しい。在野の発明家伴淳が召集を受け兵営に。伴淳アチャコの松竹コメディ。戦後10年にして戦中を舞台に大らかな喜劇を作れる当代の映画人には感服するばかりですが、残念ながら公開当時の笑いのツボが微妙にズレてて分かりにくい所も。子役の子うまい。子供を兵営の便所に隠すのは与太郎戦記にもあったなあ。

終戦の報を受けた上官たちのある振舞いに憤った伴淳が、理不尽な兵営のならい、暴力、上官の下士官イジメを猛烈批判する訳ですが、その伴淳の訴えも愛国心を下敷きにしたもの。この悪弊を"戦中世代が映画化する"のは、反省であり日本が未来志向を向いている故なんだと受け止めています。戦後世代が戦中は暗黒時代で陰湿な人間しかいないかのように描くのとは違う。未来志向なんでしょう。
あるサイトで書いてあったがこれを“反戦映画”と言って“消費”する気にはなりません…(てゆうか反戦映画というキャッチコピーの冠をつけるのは信用できない…戦争を賛美してる映画なんてそもそも日欧米問わず戦中国策映画でもそうそう見れないのに、わざわざ反戦映画っていう冠をつけるのが違和感ある)
喜劇役者たちがスッとぼけた芸をして観客を笑わせたところでシリアスなドラマを持ってくるというオーソドックスな王道の様式で、戦中世代の未来志向に素直に心打たれました。

あ伴淳の徴兵検査では女装のうえに醤油か何か飲んで兵役逃れしてるそうですが(実話)。醤油て!女装て!乳母車よりエゲツない( ノД`)
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