面白い。小説では名高い農業品評会のクロスカッティングは無難に処理されていた。金策を断られたエマがまくしたてるシーンで、浮気相手の見下した表情をサッと入れる。そしてエマの最後。舌も歯も真っ黒に染まって…
>>続きを読むああ、こういうことってあるよね…という感じ。
人生の意味がわからない
満たされない
絶望
私を救い出してほしい
新しい街で新しい人生を始めても何も変わらない
夫が平凡なつまらない人に見える
……こ…
19世紀半ば、フランスの片田舎に住むエマは父の足を治療するボヴァリー氏を誘惑して結婚するが、夫のあまりの凡庸さと刺激のない結婚生活に嫌気がさして、不倫しまくった挙句、身を滅ぼしていく…というまああり…
>>続きを読むヌーヴェルヴァーグ畑の監督の作品らしく、客観的な視座を崩さぬ姿勢が貫かれており、時折挿入されるナレーションがシュールに感じられるほど。
それでも見応えの高い作品に仕上がっているのは、飽くことなき渇望…