わかれ雲の作品情報・感想・評価

「わかれ雲」に投稿された感想・評価

ヒロインが父とともに旅館を去るあたり、別々の部屋にいる親子三人の日常を映すさり気ない場面が心に刺さる。ほんとなんでもないんだけど、あの俗ぽさ満載だった親子の素の姿をみたようで。メインの人間関係と同列で感慨深い。五所監督のこういうこところが好きだな〜と思ったり。"おさすり様"がメインのハナシかと期待してしまったが全然違ったわい。
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
『水篶刈る信濃ゆ甲斐ゆ遠長く』山梨県小淵沢駅から始まる詩情を帯びる八ヶ岳の麓の小さな旅籠が舞台。女学生の瑞々しいスキャット。水辺や木の配置はサイレント的画面構成の美しさ。風と波紋。切り返しの多ささに面食らいつつ実母の形見の『銀の匙』と精神的母の編んだ『匙袋』の交換に女学生の成長を象徴させる巧さ。「嗚呼、悩み」のちため息。
AS

ASの感想・評価

4.2
まだまだ戦後間もない暗澹たる社会病理の投影図。
スクラップ・アンド・ビルドで再建をなしてきたタフな日本の精神的なそれが垣間見えて泣けるし、シンプルに出会いと別れを描いた作品としても秀逸
アイドル映画うまい五所監督。
出だしから東京の女子大生の見学旅行って!こじらせ女子が一人残され土地の人との交流で大人になるお話。アイドル映画!
女中に美人の川崎弘子。贅沢な脇役。
銀座から仕入れたレインコート、バレイの先生、オシャレアイテムも忘れない。
巧みなカット割り、父娘のシーン、よくできた映画です。拍手👏
chima

chimaの感想・評価

3.6
2019/08/13 @ ラピュタ阿佐ヶ谷
戦後独立プロ映画のあゆみ-力強く PARTII
どんなに周りが気を使おうと眞砂子が終始ふくれっ面でいつになったら眞砂子のことを好きになれるんだろう…と思っていたけれど、女中のおせんとまるで親子のように親しくなったり父親と和解し心が雪解けしていく様が良かった。
お医者さんとの恋はどうなるか、、人生山あり谷ありだけどこれからもくじけないで欲しいよ眞砂子。。
カットが細かいのに一つ一つの場面が美しい冒頭から、最後まで美しさが持続するので、ひたすら感動した。豪華なものはなくても、素朴で美しい美術、田舎の風景、娘さんの泊まる宿屋もものすごく絵になり、とにかくすごい。この監督は天才だと思う。
ストーリーもひねくれ者としてはジーンとするのをこらえ切れなくて、心境に合わせて主人公の娘さんの表情が変わっていくのがまぶしかった。

「戦後独立映画プロの歩み―力強く PART II」
触れば病気も治るとかいうおさわり資格持ちおばばに対抗して農村フィールドワークと称したキャピキャピ女子大生がその様子をポージングをもらいたがって激写してるとこなど好き。こんなに山の麓でシチュエーション気持ちいいのに義母と対するとこで目線だけで気持ち悪いのとてもよい
主人公との別れ際に女中がプレゼントした匙袋は、女中の心理状態を完璧に象徴化している。

五所の作品に出てくる登場人物は基本的に人間不信に陥っていることもあり、人間以外の「物」を映すショットに暗示的な意味を持たせがちになっているが、本作は特にその傾向が強い上に、作品全体のメリハリの良さを光らせる役割も持たせることに成功している。
1時間半ちょっとの比較的短い尺にまとめたのも非常に効果的。

五所の作品は結局3本しか鑑賞できなかったが、ユニークな作風は一貫するも、作品ごとにそれぞれ違う引き出しが使われていて、本当に感心してしまった。間違いなく日本の名匠10傑に入るはずなのに、大半がソフト化されていないのはなぜ?
一

一の感想・評価

-
「わたしの悪口は自分でわかってるの」ひねくれた沢村契恵子が良い。川崎弘子も絶品。
記録
都会の若い娘が田舎を旅していたら病気になって、しばらく村に滞在することになり、村の若い医者とか村人と交流する話…だったと思う…数ヶ月前なのに記憶に薄いけどなかなか面白かったような。要再観かも。