濹東綺譚/墨東綺譚の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『濹東綺譚/墨東綺譚』に投稿された感想・評価

◎藪蚊の湧く饐えた玉の井 娼婦と中学教師の純愛

1960年 東京映画 東宝配給 モノクロ 120分
*ホワイトノイズあり

荷風の『濹東綺譚』の映画なら確か観たよなぁと思っていたら、どうも初見で、…

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冒頭、隅田川東岸玉井の娼婦お雪と玉井に迷い込んだ男・種田が夕立の中で出会う。大雨が降る中で種田がお雪に導かれて行く玉井の風情はくたびれ哀愁にまみれて胸がつまるほどに美しい。

山本富士子が演じるお雪…

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深緑
4.0

新藤兼人版を先に観たが、完全に似て非なるもの。時代的なといっても何でも見せりゃいいってもんじゃない。原作に近い云々は置いといて、濡れ場や裸がないぶん、きめ細やかな「情」の交流みたいなもんが描かれてて…

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赤線玉ノ井の、女の哀しさ。新藤兼人版はクソリアリズムで面白くないが、こちらは山本富士子では綺麗すぎて嘘くさい。やはり神代『赤線玉ノ井抜けられます』が本物の悲哀だと思う。
3.4
戦前と戦争中の玉の井のシーンが印象的

昔の人の喋り方、なんかいいよなぁ
RYO
-
ねちっこい長回しが多く芝居をじっくり見られるのは嬉しいが編集のグルーヴは消えて結果もっちゃりした印象。だいぶ前に見たきりの『夫婦善哉』もそんな感じだった。戦前豊田も見ねば。
日本映画と音楽1950年代から1960年代の作曲家たち

東京ブギウギバックに流れながら
めし食って
エロ写真やだろ?
ってええシーンやん

【歩いてみたかった】26

いろんな話を混ぜて、だいぶ苦労して映画化したように見える。荷風散人っぽい人が飲んでるおでんやと、蚊柱の立つ玉ノ井の狭い通りがいい風情。道の真ん中がドブなんだから、それはな…

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