墨東綺譚の作品情報・感想・評価・動画配信

「墨東綺譚」に投稿された感想・評価

限りなく傑作風なんだけどイキきらない

豊田四郎は4本観て自分的に夫婦善哉と雪国が良作、如何なる星のもとにが傑作と打率高いが、これはイマイチな二本目となった

芥川、先日の『熱愛者』で魅力を深く認識したところだけど、今作、そこまでキャラ作り深められてない感あるし、山本も他の傑作群における名演てほどまでいってない、とにかく編集レベルでも感じた気がするが流れ含め全体がとにかく噛み合い切ってない感があった

作者のメタ演出も活かしきれてない、急にホラーみある結び、それ単体はかなりクールだったけど
八住パパの神懸かった脚本!!!
玉ノ井のセットと役者の演技がメインだと言わんばかりの演出に感激しどおし。主演ふたりはもちろんだが、魔がさして大事な金を使い込んで母と娘共々死なせる叔父の織田政雄、妻の座いきいき演じる新珠三千代。気持ち悪い演技は特に…新珠三千代はほんと光り輝く👏
mattueen

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3.7
永井荷風の生涯。津川雅彦がアダっぽい!新藤兼人監督の演出が冴え渡ってる。機関車のくだり最高。昔の色街の風情を感じれる作品
しみ

しみの感想・評価

5.0
芥川比呂志さんの色っぽさは何て言えばいいのか。物静かで多くは求めないそんな男が娼婦に恋をするって設定がもう脳みそ溶けるくらいうっとりします。良い。
何年何度みたかわからないほどみてる原作もいいんだけど終わり方が原作はサクッと現実と切り離されるんだけど映画は納得できる終わり方で好きだな
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.3
後半のご飯を一緒に食べるシーン。いつか本当の意味で食卓を共にできることを夢見て、心待ちにして、甲斐甲斐しく彼のお世話をするお雪の健気さ。そしておそらく頭のどこかで(本当に叶うのだろうか)と思わざるを得ない娼婦の切なさたるや、観ているこちらの心にズシンと突き刺さる。
昭和9年夏、隅田川沿いにある私娼街玉の井、そこで娼婦をしている雪子(山本富士子)は芥川比呂志と出会う
通ってくる芥川に惹かれてゆく雪子、一緒になり店を持つことを夢見るのだが、出会いを重ねても彼のことは何も知らない
その芥川はというと実は妻子持ち、家庭内不和のやりきれなさから癒しを求めて通っている
だが惹かれる山本富士子と癒される芥川比呂志、そんな平穏で幸せな日々もそう長くは続かなかった、、、

山本富士子が東宝で主演!助演に新珠三千代、乙羽信子、淡路恵子、さらに原知佐子や岸田今日子まで出てるってんだから見なきゃ!と見に行って来ました

いつもながら眠い中行って、しかも混んでるしー、だったんだけど見に行って良かった!

やっぱり山本富士子良いですねー、おっかさんの為に身を落として、苦しい中でさらに仕送りして、めっちゃいい子!
性格も明るくていたずらっぽくてかわいらしい、序盤の着物がはだけたシーンのドキドキ感、眠っている芥川の寝顔にキュンときて勝手にイチャイチャし始めるシーン、あと歯が痛そうな女性ってセクシーに見える!
幸せ感マックスからの落とし、おっかさんが死んでいて、彼の心変わりを知り、自らは病で倒れる、この辺も良かった!
後から振り返れば、何をしてる人なのかどこに住んでいるのか名前さえ知らなかったというのに、惚れた弱みか女の弱さか、切なかったです

他の出演者について
淡路恵子は同僚役、アクティブな子、男に惚れやすく貢いじゃうらしい、病で倒れる
岸田今日子はその後釜の同僚役、出番はかなり終盤にちょっとだけ、あねごっぽい威勢のいい性格
原知佐子は同じ玉の井の娼婦、客として来た織田政雄と熱烈なイチャイチャを見せる、それだけの役、他の方とは絡みなし
日高澄子も同じく玉の井の娼婦、身体に自信があるらしい、明るくたくましい役
乙羽信子は芥川の教師仲間東野英治郎の妻、出番は少ない、見所としては碁なんか打ってる場合じゃない!とか言いながらついつい東野と打ち続けるシーンの面白さや、新珠三千代とのガールズトーク
新珠三千代は芥川比呂志の奥さん役、なので玉の井関連の方達とは絡みなし!ちょっと残念
家庭内不和の不満からか変な宗教に凝っていてなんか怖いwこんなの田中絹代で見たようなシーン
見所は乙羽信子とのガールズトークと、それまでの鬱蒼とした雰囲気ががらりと変わりニッコニコ、愛を取り戻したわ!みたいなのが面白い
その愛を取り戻すため猛プッシュするシーンの怖さ不気味さも面白かった、新珠三千代が迫って来たら負けちゃうよねー、男の弱いところですね
あ、あと男優陣、織田政雄や中村伸郎のらしい役所も好きです

当時の玉の井について知れたことも良かった、今回初めて知りました
遊郭ってのとはまた違うんですよね、街全体が娼婦の街?みたいなので
娼婦たちは2〜3人?で家で寝泊まりしていて、そこに客を引く、って形式っぼい
なんかお堅い感じがなくて気軽に行けそうな敷居の低さがいい感じ
でも街はゴミゴミしていて建物も貧相、おまけに川沿いで劇中夏なのもあって蚊に関する描写も多い、あんなに言われるくらい、常に蚊帳張るくらいだから相当なんだろうねー、嫌だわー
街の女たちが次々と病気で倒れていくのは商売柄もあるんだろうけど、やっばり環境が悪いよね
scarface

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3.7
永井荷風原作。文芸巨匠、豊田四郎監督。
大映の山本富士子が、東宝で主演した作品。相手役は新劇名優、芥川比呂志。もちろん龍之介の息子でございやす。
いいんだわー山本富士子が玉の井の私娼って。芥川比呂志のそんなつもりなかったのに、ハマっちゃった感もリアル。
でも、一切性描写はなく、それでこの物語の情感出せるんだからすごい。
外は雨

外は雨の感想・評価

3.3
豊田四郎監督。永井荷風の小説。戦前の向島の私娼館の女とのお話。やりきれない思いを抱えて向島に渡る男の姿と、男の大きな雨傘にヒョイっと飛び込んで来るくだけて朗らかな女。二人の短い夏のやりとり。その安らぎが悲しい。真っ暗闇の中、小さな窓から見える女たちの顔が並ぶ。
@シネマアートン下北沢

夏の小道具に彩られた悲恋に涙する。
永井荷風、読まなくては!
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