2021/10/18
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
ダニエル・デイ・ルイス
ポール・ダノ
【お前のミルクセーキを飲み干してやる】
1902年のアメリカ西部を舞台に、石油発掘に取り憑かれた…
石油掘削の上下運動を捉えた冒頭に一気に惹き込まれる。鑑賞前の堅苦しく平板な印象とは裏腹に、縦横に動くカメラと連動するように物語にも全く淀みがない。さらに荘厳でいて軽快なスコアが彩りを添える。ダニエル…
>>続きを読むダニエルが経済的成功と比例してどんどん孤独になってく様は痛烈。
宗教を持ち出すことで、神に祈る側の人間と、神ではなく自分の手で成功をつかむダニエルとの対比が面白く、ラストシーンは神にでもなったつもり…
繰り返される原油採掘時の事故は常に地の底に突き落とされるもので、作業員の死や子供の聴覚といった犠牲の対価として噴き上げるエネルギーを手に入れる
映画内部において垂直方向のエネルギーを内陸-海への奥…