ラスト・オブ・モヒカンの作品情報・感想・評価

「ラスト・オブ・モヒカン」に投稿された感想・評価

かりん

かりんの感想・評価

5.0
この映画が公開されたときに大人でありたかった、自分史上最高の映画の1つ。
幼い頃初めて観たときは、ちょっとトラウマになったけど、見直すうちに、いつしかコーラと同じくこんなにも血が騒ぐとは、という気持ちになっていることに気がついた。
ラブストーリーでもあり、戦争映画でもあり、ネイティブアメリカンの人々が植民地時代にどのように生きていたかを描こうとする(本当に正しいかは別として)映画でもある。
時は1757年、アメリカ大陸。主人公ナサニエルは白人だが孤児になりネイティブアメリカンに育てられた。アメリカのフロンティアを生きるモヒカン族の生き残りの父チンガチュック、弟ウンカスそしてナサニエルの3人の親子は英国の将校の娘たちを助けたことで戦争に巻き込まれる。
ナサニエル役のダニエル・デイ・ルイスがもうめちゃくちゃかっこいい。こんなかっこいい役を私は他に知らない。役になりきるのは有名だけど、この映画のためにカヌーを作れるようにもなったとか…乗れるだけで良くないか笑
初めてダニエルを観たのがこの映画だったので他の映画を観て役によってあまりにも違う彼に衝撃を受けた。
「何を見てらっしゃるの?」
「あなたを。」
こんなどストレートに好きだと言われて、あんな風に見つめられるのは女性として羨ましい。そしてあの笑顔ね!
ヒロインのコーラ役マデリン・ストウの美しさよ。強くて繊細で。コーラとナサニエルは映画史上最高の美男美女(外見も心も)カップルなんじゃないかと思う。何があっても探し出す!という洞窟シーンは、ナサニエルの愛にボコボコにされる気持ちになる。圧が強すぎて笑
チンガチュック、ウンカス、敵役マグワ、、ネイティブアメリカンの彼らのキャラクターが本当に良い。ラスト12分は、この3人が主役。このラストは名シーンだ。コーラの妹アリスを助けるためにたった1人で闘うウンカス。弟よ、あのシーンかっこよすぎるぞ。彼のひたむきな目。お兄さんとは違うかっこよさ。その後のアリスの崖でのどアップがまた美しい。
マグワは残酷で最初大嫌いだったけど、彼がどうして復讐に取り憑かれたのか、誰が彼をそうしてしまったのか。主人公たちからしたらハタ迷惑だけど、それはちゃんとした理由があるわけで。そして白人を利用してヒューロンを強い部族にしようと野心まで燃え上がらせる彼の賢さ。マグワも映画史上に残る悪役と思う。マグワ役のウェス・ストゥーディ魂こもった演技がすごい。
お父さん、チンガチュック。渋い。かっこよすぎる。マグワとの一騎打ち、あのくるりんパは何回見ても痺れる。息子たちの人生に寄り添い、口を出さず、彼らの人生を見守ることに捧げていたのに…彼の最後の表情は心に突き刺さる。演じたラッセルさんご本人は普通の方らしくシビアな撮影で苦労されたそう。
スコアも本当に素晴らしい。作曲はトレヴァー・ジョーンズとランディ・エデルマンだが、英国軍の勇壮、優雅なシーンはエデルマン、劇的、ロマンチックなメインテーマはジョーンズさん。このスコアが実に素晴らしい。特にジョーンズのthe kissとpromontoryはお気に入り。メイキングを見て、このメインのスコアがケルト音楽を基にしていると知り、なぜ自分がこんなに好きなのか納得。テーマソングがクラナドだしね。
ディレクターズカット決定版と劇場版の2つ観ているが、ディレクターズカット決定版がおすすめ。ラブストーリー寄りになってるけど。劇場版には変な台詞がいくつかあってこの台詞なんで…と思ってたらディレクターズカット決定版では削除されていたので、納得。劇場版では普通のサントラが流れてたシーンでいきなりクラナドの曲が流れ出すのはちょっとびっくりするけど。
いつか映画館でリバイバル上映してほしいな。
96さん

96さんの感想・評価

4.0
インディアンとイギリス、フランスを交えた植民地戦争の

中で沸き起こる激しい恋愛アクション

さすがだねーマイケル・マン監督。

こんな昔から。。。しっかりしてます。

しっかりアクション。しっかり恋愛。

そしてしっかり意味のある映画ね。

普通に面白いのでエンタメ的に見た方が良い映画でしょう。

禁じられた男女の熱い熱い恋が好きな人必見!
好きな作品、続けますね。

昔はね、毎日のように映画を観ていて、
読書だってそうです。読み終わったら、
すぐ次の本を読み始めてました。
でもね、最近は、
映画を観終わっても、本を読み終わっても、
数日、残るんですよね。昔みたく、
すぐ次にっていけなくなりました。
数日かけて、身体や気持ちの奥の方まで
染み込んできて、数日経ってから、
いい作品だったなって、呟いたり。

僕は、間が好きです。余白が好きです。
余韻が好きです。自分が書くレビューも
長文にはなっちゃうんですけど、
でも(喋り過ぎないよう)心掛けてます。
俳優の演技をゆっくり見せる作品が
好きです。表情。目の光。

ラスト・オブ・モヒカン。話題作の多かった
93年に公開されたダニエル・デイ・ルイス、
マデリーン・ストウ共演のラブストーリー。
いや、大河ラブストーリーと言うべきか。
話題にもなったし、ヒットもしたと思う。

アメリカが独立する前の北米大陸で、
イギリス軍とフランス軍の戦いに巻き
込まれるネイティブの人々のお話。
主演の2人。
ダニエルはひたすらカッコよくて、
マデリーンはひたすら美しい。
だけど、2人以外もいい。
ダニエルの育ての親の演じるお父さんも
ダニエルの寡黙な兄もいい。
マデリーンの妹もいい。名前はアリス。
マデリーンに好意を持つ少佐もいい。
終盤、この4人に心を持っていかれる。

覚悟。表情。疾走。喪失。想い。
脚本には言葉として載っていなくても、
言葉にしなくても、その表情が、その瞳が、
何よりも、心を揺さぶられてしまう。
敵役も含めて、みんないい表情をしていた。
みんないい間を持ったキャストだった。
IRIS

IRISの感想・評価

3.8
若い頃に観て好きだった映画。
妹のアリス崖のシーン、心を持って行かれます。
この作品まで大半が文芸的な映画だったダニエル・デイ・ルイスのアクションが見られると言う点では希少価値が高くて、マデリーン・ストーも相変わらず綺麗。

非常に画になる映画ではあるものの、マイケル・マン監督が唯一無二のスタイリッシュさを発揮するのは次の「ヒート」からだったんだなぁということも実感した。
MiYA

MiYAの感想・評価

4.0
自分たちの土地に勝手にやってきて戦争をおっ始めるイギリス人とフランス人。それに巻き込まれて分裂と対立を起こす原住民(ネイティブ・インディアン)の悲劇(日露戦争における朝鮮人と同じ構図か)。そんな歴史の裏側を知ることができます。

原住民に育てられた白人という設定の主人公(ダニエル・デイ=ルイスが若い!)の立ち位置は複雑。ある種の「理解不能なエイリアン」である原住民と白人との媒介役(翻訳者・解説者)として機能しているのかも。

設定の部分ではやや煮え切らない部分がありますが、ドラマとアクションは見応えあり。斧を振り回しての肉弾戦は凄惨ではありますが、スピーディで迫力十分。ラストの崖での決闘シーンはまさにクライマックス。打ち倒されるウンカスと後を追って身投げするアリス。そして息子を失った父親の哀しみ。余韻を残します。
フライ

フライの感想・評価

3.7
かなり感動した恋愛アクション映画
当時メチャクチャ感動して滅多にない映画館で再鑑賞
今観るとなぜそこまでと思うが、感動はする!
じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.0
だんだんと白人にとって都合のいい範囲でなら尊重してあげますよってスタンスに見えてくるのと、ラブストーリー必要?って疑問が付きまとってノリきれなかったですが、終盤の感情の起伏はこの2点があってこそでもあって…釈然としない。
中庭

中庭の感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

姉のコーラのきっぱりとした意志の強さに対し、終始気弱なふるまいを見せ続ける妹アリスだが、ウンカスの勇猛な死を見届けたことで別人のように生まれ変わり、誇り高い自死を選ぶその瞬間の演出が素晴らしい。アリスの精悍な表情を捉えたシネスコの画面に細く光る雨が降り、その崇高な選択を讃える。マイケル・マンは無情にも転落した死骸をロング・ショットで撮り抜いてしまうが、ウンカスの復讐を遂げる父の獰猛な仕事に至っては丁寧にショットを割って活劇として構成し、ラスト・アクションすらも主役以外の人間に任せてしまう。大量の人間が部族を超えて入り乱れるいくつもの闘争シーンはそれぞれ、常に厳かなサウンドトラックが流れ、盛り上がりと感情の高まりをずらすような作りがなされていた。
デイ・ルイスのアクションものと言ったら希少ながらこれになると思う。現地で数ヵ月間自給自足して例に漏れずごりごりの役作り、さすがのメソッドアクターぶりを発揮。ダニエル、ウソツカナイ。ロン毛をなびかせて大地をひた走る姿に心底やられる。
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