正義派の作品情報・感想・評価

「正義派」に投稿された感想・評価

志賀直哉の短編「正義派」「清兵衛と瓢箪」の2作品を斎藤良輔と馬場当が脚色したストーリー。

闇屋をやってるずる賢いおばちゃんの息子は、生真面目で瓢箪好きな好青年。
駆け落ちしてきた若夫婦の妻は、身体が弱く義父に認められていない。そんな中、義父が引っ越してきた先を訪問するとの一報が来るも、夫が仕事でトラブルを起こす。

全体的にまとまりがない。
無理やり2作を1つにまとめたからなのか。

俳優陣はみんな魅力的だったし、もったいない。
三四郎

三四郎の感想・評価

3.1
回送車、昔は廻送車、煙吐く工場を背景に庶民の話。
「素敵ね恋愛結婚って!私断然応援してよ!」戦前の懐かしき台詞回しだなぁ。
「体が弱いからいっそう不憫になるんじゃないか」
ひとつクリアしたらまたひとつ要求が大きくなる
人間は欲深い生き物だ、そして私は欲深い人間だ。
正しいことを正しいと言う、正しいことは正しい。正直者で生きていくのは難しいね。就活で狭き門を目指す厳しさを知ったなぁ。
ミルは『功利主義』の中で「満足した豚であるよりは満足しない人間の方がいい。満足した愚者であるよりは、満足しないソクラテスである方がいい」と述べている。
志賀直哉の2作品をドッキングさせたという脚本。三好栄子が前半のコメディ演出に、見事に応えている。
突然シリアスに流れる後半の展開はやはり強引で違和感を覚えるが、このチグハグさ加減は、監督の他作品にも見られる「珍味」ということで。
全体的にスピーディな演出が心地よく、松竹時代の野添ひとみや、木下組の役者がキビキビとした台詞回し、演技を披露している。