ヴァルダ映画の常として、フィルムに写し込まれた風景や非俳優の人たちが妙に生々しくてドキュメンタリー映画のようだ。寒々とした農村の風景、田舎町の人々の顔、イランのモスクや街角。いずれも俳優たちのドラマ…
>>続きを読む一様に憂いを帯びた表情で額に収まる女達の姿にふと疑問を抱く瞬間、これが本当に女性にとって真に美しい姿なのかと。歌う女は人生を高らかに謳いあげる旅に出る、自分の身体は自分のもの、母の身体は美しい、私達…
>>続きを読むアニエス・ヴァルダ監督作品だから観た。
この映画が日本公開される時に「なんか自分には合わなそうな映画だから…」と思ってスルーした。その頃、若輩ものの自分はアニエス・ヴァルダの『幸福』なども観ておらず…
「歌う女・歌わない女」
冒頭、1962年のパリ。女の子の幸せを望んでいる共通点を持つ2人の女性、妊娠と中絶、社会的、宗教的偏見、激動の68年へと向かう時代、子供の世話に明け暮れる22歳と歌を歌う1…