1956年の、正統派SF。
チープ系脱力探検シリーズでは全くございません。
当時にしては、ガチで作ってます(多分)。
そして、『earth vs the flying saucers』と、タイトル…
モノクロで画質が悪かったものの、1956年とは思えない特撮技術の高さ。
惜しげもなく勿体ぶらず大胆にUFOを出してくるのが素晴らしい。
宇宙人が地上に降り立った瞬間撃っちゃう地球人の野蛮さがなんとも…
まだまだSFが市民権を得られずキワモノに分類されていた時代、やっぱり「地球の静止する日」くらいに重厚な社会派の作品など一部の例外を除いてはこういうトンデモ作品が多く、だからこそ地位が低かったのだなと…
>>続きを読む B29や管制塔の車窓に円盤が迫ってくるショットがいい。爆撃機や戦闘機の墜落映像へのはめ込みにも違和感がないし、こういう主観性を大事にした合成はアメリカがうまいよね。
全体の抽象度がちぐはぐだから…
『宇宙戦争』あたりより、よっぽど日本特撮に影響デカいような。
敵星人もザラブ星人みたいだし。
こんな擦り倒したようなユルイ外見のUFOでも、目の前にヌラっと現れて爆撃しまくる無慈悲な怖さっていうの…