マッチ工場の少女の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『マッチ工場の少女』に投稿された感想・評価

カティ・オウティネンの働くマッチ工場の流れ作業のように、淡々と不幸が訪れる。
そして、カウリスマキ作品のマナーから外れることなく、殺人の場面は描かれずにただ示唆される。
なぜか鬱ではない。なぜか元気が出る。

君がくれるものは
  失望しかないのだ
お
3.6
薄幸な女性の不幸な生活が淡々と描かれていた。セリフが少なく、流れる曲の歌詞が皮肉的だった。
希望がなくなって無敵の人になった時、逆に生き生きして見えるのが悲しかった。
Nagato
3.4
淡々と進む日常から、覚悟を決めてからの躊躇を感じられない行動が、見ていて後押ししたくなる気持ちとこの先のことを考えるとで複雑。
薄幸とはこういう事を言うんだね。泣けてくる。セリフの少ない映画ですが、伝わりますね。
mstk
-
2025/07/25
DVDにて。
ai
3.7
ほっこりする感じではないけどブラックユーモアが効いてて結構好きだった。
でもそんな奴のために犯罪を犯さないでほしい…という気持ちもある。
陰鬱、、辛い
まともな兄ちゃん居てくれたのが救い
4.0

憎しみとは関係性への渇望であることが、前作『真夜中の虹』(1988年)における、ノワール(闇・犯罪・暴力)の本質が生への意志であることと、どこかパラレルな(並列的な)感覚で描かれていたように思う。

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