暴れん坊街道の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『暴れん坊街道』に投稿された感想・評価

煙
3.8
泣き崩れる山田五十鈴を映すクレーン。ラストのクレーン。一本道と行列。

なんと台詞の聴き取りやすいことか。馬子の三吉が実の母に金を貸してもらえなかったことを嘆き、川にお守りを投げ捨て叫ぶシーンが印象深い。「やさぐれてるけど、いい男」な佐野周二、笑顔が印象的なだけに(特に…

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喜劇と悲劇の見事な融合というか、予定されている悲劇を喜劇によって延期させるかに見せつつ、全てが悲劇として収斂していく流れの見事さ。表象の私生児としての映画に相応しい物語だ。

シネマヴェーラで。面白くてびっくりした。近松門左衛門原作の喜劇と思わせといて・・・という作品。三吉で笑わせて、泣かせる。個人の「意思」は最後に発動するのだけど、概ね運命論的なお話でもあり、観客は自ら…

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父無し子の馬子、気のいい女郎、行く当てのない浪人という江戸社会の周縁に生きる三人のお互いをいたわる気持ちが冷酷な運命を呼び寄せてしまう近松門左衛門の悲劇であるが、同情に満ちたその眼差しがなんともやさ…

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Gocta
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不義の関係を持ち子供まで生まれたため、男は所払いとなり、女は藩主の姫の乳母となるため赤子を養子に出すが、姫に付き添い江戸に出る途中で親子3人の運命が交わる物語。面白く観れた。
3.9
素晴らしい。
最後の子供に対する事実開示の畳み掛けは処理でしかないが。
3.5
善の連鎖が逆回転したとき。順風満帆でありきるからこそ、奈落へ向かう速さも際立つのだろう。条理と不条理の揚棄。朽ち果てる生命から湧き出たものは。
ズームの多用・冴えるクレーン撮影。間延びした緩い時間が流れそうで流れない不思議。タイトルでめちゃくちゃ損してる。傑作。
4.0
親子3人での再会がどういうものになるのかと思っていたが
画角が昔ながらなんだけど安定感ある撮影で良い
ストーリーもいい

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