血槍富士の作品情報・感想・評価

「血槍富士」に投稿された感想・評価

T

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3.2
大川博プロデュース、内田吐夢による時代劇。メインの劇伴が、トムとジェリーっぽいひょうきんな音楽で違和感がある。主君が実にデキた男で、「家来の手柄は主人の手柄というのはおかしい」と、筋の通らない侍の世界をぶった切る。「ルールのためのルール」が蔓延る現在の日本社会にも依然として通ずる切れ味の刀だろう、悲しいことに。
84g

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2.3
 落語的な情緒溢れる人情劇。
 コミカルで快活、やや演出過剰も見受けられるが、作劇の意図としては故意だと思われる。
 終盤の展開はセオリー外であり、予想の範囲外。しかもノースタント長回し。大冒険だ。
 アクションシーンとしての質は高いとは言えないが、凡庸さではなく独自の演出を取ろうとスタイルを高く評価したい。
 
企画協力:小津安二郎、溝口健二だが…


内田吐夢監督の時代劇。
時代劇は、さほど好んで観ないのだが、内田吐夢監督作品であること、企画協力に小津安二郎や溝口健二などが参画しているので観てみた。

人情ものであり、主人思いの男の立ち振る舞いが描かれていた。

ただ、刀で斬られて血も出ずに倒れるだけ、というのは迫力なし。

また、手描きのような富士山の絵?も変であった。

普通の時代劇である。

<映倫No.1412>
mingo

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3.9
オープニングの富士山背景に横スクロールRPG満点じゃないか。浮浪児の次郎の背中に小遣いいれられるくだり可愛すぎて心掴まされた。ボーボボに仕える首領パッチことゴンパッチによる槍持ちのロードムービー。「やっこさんだぉっ」芦田愛菜さえ軽く凌駕する子役植木千恵ちゃんがクソほど可愛い。ラストでは公平さを求めて、侍ではないただの下僕ゴンパッチが感情にまかせたまま槍を振り回すのは爽快。あと浮浪児のうんこ爆発も見ものである。
とりとめのない諍いに泣き、笑う。その江戸情緒溢れる内容は、全て仕組まれたものではなく、偶然である。出会いも偶然、偶然に死ぬ。生まれた身分こそ身分社会の江戸では絶対だがこれも偶然。そのなかで誰が報われたか。監督が端正なカメラワークをもってして義理に真っ直ぐに生きる人々を活写する。
主要登場人物みんな良い人!カッコいい!みんなを好きになります!
ラストはやるせなく、せつないです。主要キャスト3人は、それぞれ自分に正直に、自分の人生を全うします。
しかしお酒であそこまで変わるとは、根本的な事を言えば控えてほしかったです。
jackpov

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3.8
今まで見た中で最もチープな殺陣
刀が掠るどころか、剣先が相手の身体から3cmくらい離れてるのがバッチリわかる
威勢のいい素振り大会
しかも血はモノホンの3倍くらい粘土が高く、固くなったトマトジュースのよう

…しかしお話は良かったと思う
tARa

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3.8
気鋭の時代劇評論家、春日太一氏の選ぶ「時代劇ベスト100(光文社新書)」中の一本

ブックオフでたまたま買った本ですが、選評が非常に自分好みで個人的に信頼している時代劇評です
(見ている本数は遠く及びませんが、自分が良いなと思う時代劇は「暗闇仕留人」以外ほぼ全て網羅されていました)

同氏がベスト100中に選ぶ内田吐夢監督の本作は、ほのぼのとした人情時代劇なのかと思いきや終盤一転して悲劇的な展開に…
巨顔王子、片岡千恵蔵本領発揮の一本!
タイトルとは似ても似つかぬ感じで終盤までいったのであれ?と思っていたが。最後の立ち回りがすごい。とどめの一撃のショットなどキメキメでしびれる。ラストショットもかっこよかった。主君と下郎が平等に酒を飲むはずが、平等に殺しあうことになるというまあ皮肉な話。
題名見て任侠モノか仇討ちモノ…と身構えたけれど、コメディーチックでバイクもオープンカーも出てこない、草鞋履いてテクテクと、抜きつ抜かれつ東海道を進む江戸時代のロードムービーだった。
ただ終盤は題名に納得の怒濤の展開。

色々な事情を抱えた老若男女が旅の道中で出会って宿場で相部屋になったりして、それぞれの事情が微妙に重なり合って…
「人情」とか「ヒューマニズム」って言葉を全肯定したくなってしまう程、登場人物がみんな心優しい良い人ばかりで、とても心温まった。ホロリとしてしまった。

古い白黒映画でセリフや人物の区別がちょっとハッキリしないけれど、誰かに勧めたくなった作品です。

「臭い」を風に吹かれた旗だけで表現してたシーンが面白かった。
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