血槍富士の作品情報・感想・評価・動画配信

「血槍富士」に投稿された感想・評価

痣

痣の感想・評価

-
ほとんどイージーライダーでタクシードライバーだった
ミクロな視点での心温まる人情話や胸をすく勧善懲悪があったとしても、システムそのものが是正されない限りそれは側からみれば虚しい猿芝居でしかない
仇討ちを成し遂げて大衆から称賛されるヒーローの寂しげな背中に、軍歌が鳴らされるというのはなんとも皮肉
それにしても歩いて江戸行くの楽しそうだな〜
efn

efnの感想・評価

3.5
最後の胸に主人の遺骸、うしろに槍を背負って、群衆をかき分けながらトラックアウトで歩いていく知恵蔵がいい。
江戸を舞台にした落語漫談の様に、物語はスムーズに進んで行き、時に降る雨(血)。酒は飲んでも飲まれるな映画の傑作。
あ

あの感想・評価

-
夏祭りやクライマックスの酒場のシーンなどの大人数の場面がとにかく魅力的だ。
越後屋

越後屋の感想・評価

4.0
初観賞!

前半と特に終盤、幕の毛色が異色!
大東映の意地視たり!
笑い在りのホンワカした、所々に世情の厳しさを挟む人情群像劇かと題名の「血槍」は何処へ…?
と思った後半にそぅ仕込んで来たとはっ!
富士に掛かる雲と雨景を境に大東映の誇る千恵蔵御大の槍捌きが唸る!
豪快で哀憐さに魅入った!
武士社会の封建制度が酒を切欠に顕になる悲劇。
下の手柄は上の…現社会でも在りうる理不尽さ。
酒は「それまで」は失敗はすれど愉快な物として描かれていたが…過ぎると手加減を忘れる厄介な代物(酒に限らずだが)

源太役の加東大介が愉しい!
月形龍之介はまだ「良い声」では無い?w
東海道から江戸に向かう若様とお供、身寄りの無い子、身売りに向かう父子等、根無し草の様な人達のロードムービーであり群像劇
好きな酒、断り切れずまた呑まれる酒…
この世は金やと思うけど金だけじゃ満たされんものがあるよなぁ。
亡くなった命は金で取り戻せんし。
富士山の殿さんとか取り返せんかった娘とか突っかかってきた武士とか、今も昔もくだらん事で溢れてるなぁと思いながらもここまで振り切れたことは今の世の中出来んかな。
槍を振り回す立ち姿、あんなぶんぶん振り回して当たるのか!?て感じだったけど近寄れんし、刀じゃ太刀打ち出来んわな。
最後の曲の合わなさ具合に不謹慎ながらちょっと笑ってしまった。
方眼

方眼の感想・評価

4.2
1955年。片岡千恵蔵。落語講談のような富士道中、複数の登場人物が交錯するが、宿と道の切り替え、人物の組み合わせなど、緩急あり巧く見せる。このまま終わっても良い感じの話で、しかしながら侍=組織人・日本人へのメッセージをもったクライマックスへ。槍の立ち回りは泥臭く、これが見所。西部劇とも通じるラストで、よく出来たヒーロー活劇と思う。演出の巧さは、前半のほうが感じた。
95分という短い時間に、ありとあらゆる物語が詰まっている。某元snoozerの人曰く、昔の映画はモブキャラの描き方が素晴らしいとのことだったが、全くそのとおりで、例えば野点を見物する市中の人々も生き生きと撮られている。内容は封建制度へのアンチテーゼであり、中盤までの人情喜劇が魅力的に撮られているからこそ、終盤の展開に納得するし驚愕する。あの決戦シーンは撮影が本当にすごくて、槍を刺して樽から流れた酒が地面に溢れ、泥まみれの中で殺傷が行われるという撮影が見事。そこから流れ着いた無常観半端ないラストシーンまで隙がない。内田吐夢監督、戦後一作目にして大傑作。
 ようするに、日本のゲームがずっと追求してきた「物語をどのように扱うか」という挑戦が、一つの頂点に至ったのが1997年だったのです。
──さわやか『僕たちのゲーム史』星界社、2012年、185頁。
まだ見てない人は情報一切入れずに見て、びっくりしてほしい気がする。一見の価値のある作品だと思う。

冒頭、企画と協力クレジットのマキノ・黒澤・溝口・清水・伊藤の名前がすご過ぎてクラっとした。

途中までは群像劇、ロードムービーかと思ったら、後で前のエピソードが布石になっていたことが分かる。

殿様が抹茶をいただくあたりからは素晴らしいシーンの連続で、宿の相部屋の使い方や、朝になって謎が一気に解けていく展開が素晴らしい。槍、十手などの小道具の使い方もうまい。話の内容も心温まってとても良い。

だけど、この作品はそこで終わらず、タイトル通りの内容になる。

そこについては、映像の素晴らしさ以外は、コメントが難しい。ただ、権八の姿は、あんなに暴力を振るってよいのだろうかと思わせた、武蔵に不思議とよく似ている気がした。

以下、調べたこと。
・テーマは封建制度の理不尽さ
・ラストに流れるのは「海ゆかば」で、出征する兵士を送る時に使われた

「痛快!時代劇まつり」
>|