全体的に暗い映像に全身黒を纏ったゆき子。それを更に逆光で映す事で死の香りや雰囲気が映画全体としてだけでなく、ゆき子をも覆っているような表現に感服。
美しい引きの画やローアングルなカットに小津イズム…
宮本輝の原作がとてもよくて、この作品も観ておかないとなあと思っていて、やっと観ました。
風景や光と影で表現するシーンが多くて、たっぷりと余白があり、静かでとても美しかった。スタイリングも見どころ。
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是枝さんの初監督作品。最近の作品と比べるとアート感が強く、構図への強いこだわりを感じる。人物の心情を描いていても、顔をズームで映して表情で語らせるような方法はあえてあまり使わず、その周りの風景や光の…
>>続きを読む是枝監督はため息が出るほど美しい画をつくる人だなあとこの作品を見て改めて思う。
特別な展開が待ってるわけでもなく、ただそれぞれの日々を過ごしていく感じがとても好き。キャストも好きな人たちばかりで良か…
この映画はたくさんの沈黙の中にたくさんの葛藤がある。そしてそのどのシーンも美しい。
色んな風景を通り過ぎて、たどり着いた嫁ぎ先の田舎でずっと彼女が疑問に思っていたことを彼に尋ねるシーンが好き。胸が…
とてもスローで静かで詩的な映画
皆さんが言ってる谷崎潤一郎の陰翳礼讃読みたすぎる、、、
小津安二郎を彷彿とさせる画角
なんだか話の内容というよりもその綺麗な映像を映したいっていう想いが強い気がす…
このレビューはネタバレを含みます
「なんで死んだん。」その問いは光のように
屈折して手をすり抜ける。
ゆみ子は、その「なぜか」を噛みしめ、のどにひっかけながら生きていくしかなかった。
けれど、郁夫にとって死は、お腹がすいてご飯を食べ…
筆者が本作の構図と色彩に圧倒されたのは、本作の終盤の、ある一シーンである。傷心に駆られたゆみ子が外に佇んでいると、ゆみ子が住む村で死者が出たのであろう。その死者を弔う葬列の一行が、小雪が降る中、彼…
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