死が風景に溶け込んでいた。そう感じたのは、能登が舞台だったからかもしれないし、光と影の演出。小津さんを思わせるロングショット長回しの多用。主人公の気持ちが静かに伝わったからかもしれない。
終盤、
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是枝裕和監督の劇場デビュー作だが、荒削りどころか既に凄まじいアート性を兼ね備えた作品に仕上がっている事にまず驚く
ホウ・シャオシェン作品のような風味を味わいながら、初期の河瀨直美監督はこの辺りの影…
幼い頃、予告編に引き込まれて観た作品。
なぜ夫は、自ら亡くなってしまったのか…新天地の新しい家庭で過ごしているが、自分より先立った人たちへの想いに囚われ続ける主人公の再生の物語。大切な相手を失った…
是枝監督の一本目、青臭いでも上滑りでも興覚めでも鼻につくでもない、きっちりとしていた、慎重だった。構図が美しいのは重要だけど、それだけじゃ映画になって動き出さない、とも思う。命が吹き込まれてない人形…
>>続きを読む尼崎の下町。幼少の頃、祖母の死を食い止められなかったと悔いを残しながらも、幼馴染と結婚し、第一子も生まれ、貧しいながらも幸せに暮らしていたゆみ子に、突然訪れた夫の自殺ともとれる事故死。傷心の状況に…
>>続きを読むフレームをすごく贅沢に使っているなと思った。これが映画における余白の技法?
両脇の建物が画面の3分の2を占領してたり、右半分が暗闇で覆われてたりと。だからこそ登場人物が暗闇の中の蝋燭の火みたいに小さ…
静かな映画だった。
人が死ぬ理由なんてわからない
わからないけど、どうしてとやっぱり考えてしまい
負のループにはまってしまう。
その気持ちがいたいほどわかってしまう。
これがデビュー作、あちこちにち…