省略を重ねながら、映画としての表現は担保する。
プレコード期らしく暴力的だが、映像はまた写実的であり、かっこいいとは別のギャングの虚しさをはっきりさせる。
引き算を極めているゆえ、淡々とする部分もあ…
このレビューはネタバレを含みます
刺激:2
伏線:2
展開:4
最後:4
1990年代初期のシカゴの実態を描く。
幼い頃から生粋の悪ガキだったトムとマット。デカい態度でプティに窃盗品を売り、分け前を貰っていた。
少年になるとプ…
『犯罪王リコ』『暗黒街の顔役』と共に、クラシック・ギャング映画の三傑と称されるこちらをまず観てみました。
禁酒法時代(1920〜1933)のアル・カポネのギャング抗争を目にした元新聞記者ジョン・ブ…
ドライに事象の提示。ダーティロールモデル。子離れできてなさそうな母親、できる兄の家庭。劣等感、小遣い稼ぎから加速する悪業。雨中の単独出入り、玄関扉開け海苔巻き立位倒れの贈り物。カメラテスト的ほぼフル…
>>続きを読む因果応報的な話でした。
ギャングで成り上がる若者の話ですが、どう成り上がっていくかを丁寧に描いた作品でした。
たちの悪さはピカイチです。
少し対立構造が見えにくい部分はありましたが、ストーリーは基本…
ニュース・フィルムのようなオープニング、年代を経るクレジット。不良から成り上がるギャングの物語は悪が環境から生まれることを説得する。だが、背景にあるのは社会ではなく、出来の良い兄に対する劣等感、母親…
>>続きを読む不良少年がいかにしてギャングになっていくかを描いた映画で、スコセッシやデ・パルマが撮ったら、だらだらと緩慢な映画になるに違いないストーリーだが、ウェルマンなので面白い。セルジオ・レオーネの『ワンス・…
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