秋刀魚の味の作品情報・感想・評価・動画配信

「秋刀魚の味」に投稿された感想・評価

小津の作品を語るうえで出てくるキーワードというのはいくつもあると思うけどそういった言葉で表現しきれない美しくも切なく高潔で庶民的な作品世界が広がる。芸術的演出は観る人の心にリアリティを越えた真理を投げかける。一つの考え方に過ぎないかもしれないけど人間ひとりぼっち論の説得力には抗えないとても切なくなる。役者の笑顔や音楽にうれしいような悲しいような気持ちにさせられたり、妙に花瓶に目を奪われたり、佐田啓二のスウィングや岩下志麻の立ち姿に見とれたり、基本的に画面上ではどの場面でも会話が行われているだけだけどいくらでもいかようにも楽しめる。
nnn

nnnの感想・評価

3.7
構図が浮草よりは微妙、画質は綺麗

ナチュラルに勝手な人ばかりで人間は変化していない

最後の嫁ぐシーンが葬式かと思うくらいの哀愁があった、冠婚葬祭と纏める意味を感じた(葬式ですか?と聞かれて頷くあたり
今の時代、結婚してもしなくてもいいし、子ども産んでも産まなくてもいいし、同性相手でも異性相手でもいい
まだ嫁に行かないのか?相手は良い人なのか?なんて詮索はもちろんされない

でも今は他人の自由を尊重しているふりをして未来に無責任すぎやしないかい

少しだけ「お嫁に行かないの?」って言われてみたくなったな

秋刀魚の味は優しくて苦い
良い映画でした
katsu

katsuの感想・評価

4.0
小津映画に通底している人生の儚さ、取り残される者の侘しさが存分に描かれている。今作は小津監督の遺作でありそれ故「老い」というテーマが色濃く見える。

酒の席のシーンがいくつも出てくるがどれも印象的。老いた恩師をもてなす会席や、トリスバーでマーチを聴くシーンなど。戦争の直接的な描写は無いが戦後の日本の様相が窺える。

タイトルにもある「秋刀魚」は一切出てこないが、秋刀魚の旨みに付き物であるはらわたの苦味が人生の終末に伴う侘しさを表しているのだと感じた。
あーあ小津安二郎に手を出してしまった。いくら時間があっても足りない。作品は言わずもがな日本人としてめちゃくちゃ面白かった!映画的な展開は特にないのにスッと心の中に入って感動した!兄夫婦が好き。あと先生に変なあだ名つけてるとこも。リマスターで映像がパキパキしてて良かった。
karin

karinの感想・評価

3.8
👏笠智衆のお父さんっぷり、絶妙なパワーバランスの兄夫婦、岩下志麻の美しさ
小津作品に僕が言うことは何もありません。
父に仕えることが終わったら
夫に支える、
好きな人ともまともに
恋愛ができない。ミチコ切ない。

今から考えたら倫理的にありえない
描写が多々あるが、

ヒョータンの 人生一人ぼっち
という無常観は小津映画で
至る所に感じる。
そのあたりは不朽。

戦争についての描写がないゆえ、
ここまで戦争について戦争を知らない世代が考えさせられる戦争映画はなかなかないのでは。
心地いいテンポ
構図、色彩が好みだた
あまりにも形式的過ぎて…
キチガイ要素を欲してしまう。
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