それについては「語らない」という経路を通してしか、語り得ないことがある。小津安二郎の作品を観るたびに、心と世界とが対峙したときに現れる、その境界線上に立つ人間の姿勢の美しさを僕は思うことになる。
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映像の構成要素全てを独自の美的感覚のもと精緻に整え、唯一無二な箱庭世界を醸成して見せる小津安二郎センスが、作品のカラー化以降は“色彩”のレイヤーにおいても漏れなく発揮されていて、おかげで単純にルック…
>>続きを読む別に観なくても良いけど、見たら見たで、忘られない体験になる映画。
小津安二郎の映画にはそういう魅力がぱんぱんに詰まってますか。
変な映画に違いないです。
この、永遠と焦らしてくる感じ。
奇妙奇天烈…
小津安二郎の遺作。これまで何度も描いてきた結婚する娘と送り出す父というナラティブの到達点として、孤独と老いを背負った老人の哀感が胸を締め付ける。
個人的には小津映画の魅力は本筋とはあまり関係のない…
小津作品の魅力がピカイチ詰まった作品!
視覚的にもストーリー的にも!
笠智衆さんの父親役、寂しい背中はさすがの見せ方。
今回は際どい話までさらっと出るなど笑えるけれど、男どもが!と突っ込みたくな…
父親の描き方、写し方が、多分まだ言葉になってない、あの「基本的にイライラの原因だけど、親が弱ってる姿をみると泣きそうなくらい心が痛む」という精神の現象をビチっと伝えてる。
寂しい、美しい。
誰もが…
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