このレビューはネタバレを含みます
旧残留日本兵の奥村和一のドキュメンタリー。加害と被害、両方の記憶を開示するとともに、自ら客観的であろうとする態度には感銘を受けました。
ただ主題はブレブレ。シーン毎での奥村の行動が、訴訟の証拠探し…
「軍命」によって敗戦後も中国山西省に残り、国民党とともに共産軍との戦闘につき捕虜を経て帰国した元兵士。彼の国家への賠償訴訟と、21世紀の中国人民から兵士としての罪業を指摘され、同時に目糞鼻糞事象を盾…
>>続きを読む極めて個人的な戦争の記憶です。日本軍に翻弄されたある兵士の物語です。2005年の映画ですが、公開当時情報は知っていました、気になる映画でしたが見るには至らず今回ようやくタイミングがあったと言う訳です…
>>続きを読む日中戦争終結後日本軍司令官と国民党軍将軍の密約で残留し共産党軍と戦った日本兵約2600名。勝手に傭兵になったとされ帰国後補償や恩給を受けられず訴訟した旧軍人グループの奥村和一氏は密約の証拠探しで中国…
>>続きを読む冒頭の、靖国神社に参拝しない理由は死んだ兵隊は神ではないから、そんなごまかしは許さん、みたいな言葉にはドキッとした。そっすよね・・・って
映画なのである程度は仕方ないのかもしれないが、冒頭の参拝客…
ドキュメンタリーの重大要素は「撮り続けること」と「適切に編集して意味を持たせること」である(と僕は思っている)
この「蟻の兵隊」は、秀逸なドキュメンタリーであると感じた
恣意的で偏った「切り取り…
このレビューはネタバレを含みます
かつて従軍していた奥村氏の
「(私は)戦争を知らない」発言に
現代人として立つ瀬がなくなるドキュメンタリー。
そりゃもっとひどい戦地もあったでしょうが、
上を見ても下を見てもキリがありませんて……。…
奥村和一さんという中国に出兵し、終戦後も国の命令で残留したものの、それは国の命令ではなく自分の意思によるものだったことにされた人を追ったドキュメンタリー。
これ程心にくるドキュメンタリーを制作した池…
大戦後軍命で中国山西省に残った日本兵は中国内戦に巻き込まれ、長く辛い抑留生活の後にやっと帰国した彼らを待っていたのは、軍人恩給のない逃亡兵という屈辱的なレッテルだった。
元残留兵士の奥村和一氏(当時…