戦後昭和の原風景。大きなことは何も起きない。それでも惹きつけられるのは何故か。人を丁寧に描いているからなのだと思う。結婚がいいかどうかはこの時代の価値観として、人との優しく思いやれる関係こそが人の幸…
>>続きを読む素晴らしい。ため息が出てしまう。
もちろん時代の変化による倫理観の違いや、コメディ色の古さなど問題点はあるのだが、そんなものまったく気にならないほどの素晴らしい内容で、小津の力量がハッキリと分かる…
家族という地獄、婚姻という地獄。
結婚こそが至上の幸せであり、未婚者はならず者であり、結婚に際する取り決めは当事者の意思と無関係に進むのが当たり前。そんな価値観をベースとして人物は動き、物語は進ん…