くちづけの作品情報・感想・評価

くちづけ1957年製作の映画)

製作国:

上映時間:74分

ジャンル:

3.9

「くちづけ」に投稿された感想・評価

うーんやはり私はスリルがなくちゃな人なんだな
単にヌーベルヴァーグな若さ、青さがそんな好きでないというのもある
増村保造初監督作品。

ヌーベルヴァーグもいいけど、この時代の日本でも青春映画の枠に止まらない傑作はいくらでもあるんだと改めて痛感。

小菅の東京拘置所にお互いの父親に面会に来た川口浩と野添ひとみ。
拘置所で食費が納められない女を助ける。
男に名前を教えくれと付きまとう女。
競輪で外れたらバイバイなと賭けてみる。
まさかの大穴、大当たり。
腹が減ったとライスカレー。
ツレのバイク屋で修理を終えた他人のバイクを拝借。
ノーヘル2ケツで江ノ島までツーリング。
水着に着替えて海にザブン。
その後は水着のままでローラースケート。

のちに結婚する二人の初デート。
二人の瑞々しさがあまりに眩しい。

前半の軽やかな演出に増村の才気が迸っています。
じょり

じょりの感想・評価

3.8
①きらきらデートシーンにみるヌーヴェルバーグ度 90%
②整備工場が預かる他人のバイクでも勝手に貸すとか、当時のゆるゆる度 80%
③ここぞと言うときにさり気なく相手に言う「もっと自分を大切にしろよ」をいつか使えると思ったメンズの割合 75%

そこまでのスピード感はなくともゴダールの「水の話」のようなフレッシュネス溢れる作りが良い!まだまだ戦後な雰囲気の中で活き活きしてる川口・野添の二人を見てると、若いって全てに優るなと。そんな気持ちを妬みなく持てる作品は良作で間違いないでしょう(笑)江ノ島行きてー。
後半はストーリー・展開的に若干重くなりましたが、交際とかが大変な状況のなか二人が数日で人間的成長を遂げるためにそれは必要で、ラストのチューへの到達感が高まったと解釈してます。
とにかくカレーライスデートが最強だな😊
増村保造監督のデビュー作品。
主演は、川口浩と野添ひとみ。

若い男=宮本(川口浩)が小菅刑務所に拘置されている父親(小沢栄太郎)に会いに行く場面から始まる。選挙違反で捕まった父親である。
刑務所の面会場所あたりで、若い女性=章子(野添ひとみ)と出会う。彼女も会社の金を横領した父親に面会しに来ていたのだった。

章子が拘置所の父親食費が不足と言われているのを、宮本が助ける。そして名も告げずに逃げまくるのだが、章子も走ってバス飛び乗りして追いかける。借りたお金を返すために住所と名前を聞きたがって。
二人は競輪場に行く。(この時代の映画には、ホントに良く競輪場が出てくる。庶民が気軽に楽しめる娯楽・ギャンブルだったようだ。)

競輪場で、宮本が章子に「じゃあ、競輪で賭けた選手が当たったら、もう逃げない。一日一緒に居る。」→章子「いいわ」→宮本「何番に賭けようかな~。君は何月生まれ?」→章子「6月」→宮本「じゃあ、6番に賭けよう」と券を買う。
こんなやりとりを見ているこちらは「絶対、6番が一着になるんだろうな。じゃないと、映画が続かないしなぁ~」などと至極当然の考えをしていると、やはり6番が一着となる(笑)

その後、2人でバイクに乗って海にいって泳いだり、江の島ローラースケート場でローラースケートなどをする。(昔は、江の島にローラースケート場があったのか…)

その後も延々と話は続くのだが、それは観てのお楽しみということで……。

この映画で見事なシーンは、らせん階段を真上から撮った構図が素晴らしかったこと。
ヒッチコックの映画『めまい』よりも、もっと視野が広い感じのらせん階段だった。

増村保造監督、第一作はなかなか瑞々しい映画であった。

<映倫No.10250>
Nia

Niaの感想・評価

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才能が凄い
日本映画感をあまり感じさせないような増村さんにしか出せない味があるヨ
70分ちょっとしかない作品で、増村保造監督デビュー作とか、出演者が知らない人ばっかりだったら見なかったはず
内容も特に何があるとかでもないし、印象に残りにくく語ることも少ないかなと
川口浩はいつもの川口浩だし、野添ひとみぐらいしか収穫なかったかと
その野添ひとみも正直平凡かなー、前半の水着姿や元気に動き回っているシーンは良かったけど、後半の沈んだり泣いたりする野添ひとみはあまり好きじゃない
やはり一番は主演の二人に共感できなかった点が大きいかと、寂しい男と寂しい女が出会うよくある話くらいにしか思えなかった
思いっきり「京成バス」と書いてあったけど、BGMもあいまってまるでシチリアにでもいるかのような爽やかな爽やかな冒頭のシーン

ハイボールだのレモンスカッシュだの、飲み物まで実に爽やか

川口浩のリアルおかん三益愛子までイタリアの女優みたいに爽やか

そんな真夏の2日間の出来事でした
さとう

さとうの感想・評価

3.5
初々しい。溝口色強めのアメリカ映画に範をとった青春。‪野添ひとみはもう絶世の美女やで。余談だが、でんきくらげの刑務所と外壁がそっくりなのでもしかしたら同じとこかも
共感できないけどかっこいい生き様。野添ひとみがかわいすぎる。後に実際の夫婦になってるところがまた胸熱。テンポが良くて74分の短さ、最高。
2人がとにかくキュート!その後が少し不安になるような青さあるボーイミーツガール。感情的なところも人間らしくてよかった。増村、大すきすぎる