マディソン郡の橋の作品情報・感想・評価

「マディソン郡の橋」に投稿された感想・評価

koyo

koyoの感想・評価

3.7
中高年男女が、出会いから別れるまでが四日間という超期間限定の恋。

中高年男女の恋ということで、不倫をテーマにした映画ですね。

誰もが一度は、人生を変える出会いや出来事がないかな?なんて考えたことがあると思うんですよね。そんな、出会いが訪れたアイオワ州の田舎に住む主婦のフランチェスカ(メリル・ストリープ)。

ローズマン橋の撮影に来たカメラマンのキンケイド(クリント・イーストウッド)が、フランチェスカに道を尋ねるところから恋が始まる。

なかなか、若い時のように勢いに任せて行動なんてのも出来なくなってきた年齢。色んなしがらみがある中で、結婚もしてて子供たちもいる。

若い時に思い描いてた自分とは違う。そんな、若い時の夢を追わせてくれるような出会い。
きっと、フランチェスカには凄く魅力的で、輝いた四日間だったのでしょう。

だからこそ、この四日間は四日間のまま永遠であり続ける。

メリル・ストリープの、ジレンマを感じさせる表情の作り方が凄く魅力的でした。
最後の、クリントイーストウッドが車のミラーにペンダントをかけるシーンは、凄く切なかったですね。

いい映画でした。
MARURU

MARURUの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「どんな選択をするのかが人生よ」劇中のフランチェスカのその言葉から、この映画のテーマが窺えます。

当初、不倫を美的に描いた恋愛ドラマなのかと思われたのですが、そうではありませんでした。

この映画では、たまたま不倫という形になっていますが、それはあくまで表面的なものというか、わかりやすい象徴になっているだけで、この映画の本質は、どう生きるかを描いているものだと思えました。

メリル・ストリープ、いいですねぇ。役の人間性を上手く掴んだ演技だと感じました。個人的に、明るくて優しそうなおばさんで大好きです笑

好きなシーンは3つ。

1つは、フランチェスカが自分の身体を姿見で眺めて、女性としての魅力がまだ残っているのか悩むシーン。

2つ目に、ロバートが町から去る前に二人が見つめ合って、微笑むシーン。

そして、フランチェスカの夫が、お前の夢を与えてやれなかったと、病の床で呟くシーン。実はこの3つ目のシーンが一番好きかも知れないです。このひと言が、フランチェスカを罪の意識から救ったのではと思いました。
恋愛小説は普段から敬遠してるんですが、何故かこの作品だけは読んでいました。「古典名作読んでみよー月間(私的)」に読んだんだっけな…。
恋愛小説で泣いたのはこの作品が初めてだったので(パイが少ないから何の参考値にもならないですが…汗)、「いくらイーストウッドでも原作のハードルは越えられないだろうな。残念!」と勝手に期待値を下げていました。

杞憂でした(最近このパターン多いな…)。

4日間だけの愛。
その愛を永遠のものとして記憶に刻む為に別れを選んだ、情熱的で理性的な大人達の切ないラブストーリーです。

胸がドキドキするようなラブストーリーではありません。
盲目的に人を愛することができる青い時代を過ぎた大人達が、終わりを見据えながらも情を交わさずにはいられない、そんなラブストーリーです。
…情を交わす、って、すごい動詞使っちゃったな…いやでも本当そんな感じなんですよ!←

イーストウッドが主演・監督の作品ではありますが、今作で最も光っているのは間違いなくメリル・ストリープです。

一夜を過ごした翌日の彼女の葛藤。
「世界中にいるだろう女友達」を勝手に想像して勝手に嫉妬して詰る女の身勝手さ。
車中から愛する人を見つめながら、ハンドルに伸ばした手が語る逡巡。

すごい女優だなー(浅…)。
美しすぎないのも(失礼)、きっと彼女の魅力の一つなんだな。
この役をものすごい美人が、例えばニコール・キッドマンなんかが演じると全然別のものになってしまうと思います。キャスティングって大事だなー(浅…)。
あさみ

あさみの感想・評価

4.0
世界中が家っていうあたりとかちょいちょい運び屋と似たニュアンスのところがあった。イーストウッドさんは本当に家より外の人だったんだろうなあ、と。 あまりに不倫が美しく描かれてて不倫ダメって分かってるけど恋しちゃったもんは仕方ないよねぇっていう気持ちに。ダメだなぁ。
結婚してある程度経って育児家事に追われてる頃にこの映画みたらボロ泣きしそう
dita

ditaの感想・評価

4.0
子供が読んでるねんでコレ、夫が不憫やんか、こんなん認めたらあかんやろという気持ちが先立ち、わたしはこんなんじゃ泣かへん、泣くもんか、泣くわけない、と思いながらずっと観ていたのに、結果としてはめっちゃ泣いた。すげー泣いた。よかった…とてもよかったよおじいちゃん。ありがとうおじいちゃん。

わたしの涙の話はさておき、手の動きがとても印象的な映画だった。

車の中で二人の肌が初めて触れる。電話をしながらロバートのうなじに触れる。家族を迎えるシーンでフランチェスカが笑顔を作って手をぱん!って叩く(ここがいちばんグッときた)。そしてあの雨のシーン、フランチェスカがドアの取っ手をぎゅっと握る。手が全ての気持ちを表していたんだと思う。

不倫とか純愛とか、正しいとか間違ってるとか、そんなの言われなくてもわかってるし、自分の幸せのために誰かを不幸にする恋愛はしないほうがいい。でも、その手で好きな人に触れたいっていう感情は否定したくない。しょうがないよこればっかりは。だって人間だから。

血の通った人間の体温がちゃんと伝わる、とてもよき映画でした。
eji

ejiの感想・評価

4.0
泣けた。
ウニ

ウニの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

クリントイーストウッド監督主演作品。もしもこっちを選んでいたらのパラレルワールドメロドラマ。イエーツ好きの元文学少女の果たせなかった夢語り(アーティストとの駆け落ちロマン)。推しのいる生活が尊い。脳内に推しがいればやっていける。追憶はすべて美しい。

三分の二ぐらいまでが、リアルフォーリンラブのネタ振り、そして後半からの回収、見てるこっちも脳内メロドラマで号泣できて気持ちよかった。
雨の中に仁王立ち簾前髪のクリントおじさん、バックミラーにクロス、左折ランプピコピコ、車のドアノブぎゅーっあたりの描写、運命を変えられなかった永遠の瞬間がえーん!そして、やっと旦那が亡くなってくれてからの展開までのたたみかけが素晴らしい。

クリントイーストウッド65歳ぐらいの枯れ爺のため、え?かっこいい?だめんずやんと前半のりきれませんでしたが、別れてからが、見てるこっちも記憶が良い方向に上書きされる不思議。濡れた子犬状態の簾前髪の破壊力。

実生活でも性豪との噂のクリントイーストウッドさん。本作品出演によってさらにモテたに違いない。このあとの作品若返ってるし。やっぱ、人間やりたいことやっとかないとねー死んだら終わりだし、と旦那臨終シーンで思いを新たにしました。

イエーツの詩やイエーツの生涯とか掘っていくとクリント爺のロマンチック側面が見えてくるのかも(妄想メモ)
satoshi

satoshiの感想・評価

4.4
【監督強化月間③ クリント・イーストウッド】

 さすがイーストウッド、普通のラブストーリーではなく、本作で描かれるのは不倫の関係です。イーストウッドはこれ以降も世間の倫理観に挑む作品を発表していますが、よく考えれば、彼は『ダーティー・ハリー』でブレイクした人ですからね。あれも当時は「暴力的過ぎる」とか言われたそうですし、そんな彼ですから、このような倫理観に挑む作品を発表するのは当然の流れでしょうね。また、イーストウッド自身の経歴を考えれば、本作で描かれていることは、若干本人の経験も入っているんじゃないかと邪推してしまいます。

 私は基本的にラブストーリーは苦手なのですが、本作は楽しんで観る事が出来ました。それは本作が不倫の話だから、ではなくて、「一生分の恋愛」という口にすると恥ずかしいことこの上ないことを、言葉だけではなく、かなりちゃんとやっているのと、これが人生についての話でもあるからです。

 本作の主人公、フランチェスカ(メリル・ストリープ)はアイオワ州の片田舎に住む平凡な主婦。物語は、彼女の子供たちが彼女の遺品である日記を見つけたところから始まります。本作は回想形式で、日記に書かれたことが映像になって描かれる構造です。この子供たちは最初こそ不倫という関係に拒否反応を示すのですが、だんだんフランチェスカの気持ちを理解していきます。彼らは、我々観客自身の写し鏡であることは明白でしょう。

 人生は選択の連続です。まだ20数年しか生きていない私のようなクソガキでもそれは実感しています。フランチェスカも、若いころは夢を見ていましたが、結婚して、片田舎に住んでいます。そのこと自体に不満はありませんが、「あの時、ああしていれば、違う人生があったかも」と思わずにはいられません。そんなときに出会ったのがロバート(クリント・イーストウッド)。彼に強烈に惹かれるフランチェスカですが、最終的には今の家族を選択し、ロバートとの関係は想い出の中に留めます。故に、本作は1人の女性が自分の生き方を決めた話でもあるのです。

 彼女の死後、遺言によって、遺灰は橋にまかれました。そこは彼との思い出の場所。そしてカメラが上昇し、橋を下に捉えてピタッと止まる。あれによって、昇天した彼女が、あの場所で永遠にロバートと結ばれたのだと考えると、感動してしまいましたよ。
Zane

Zaneの感想・評価

4.0
B

車からナンパ
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