形而上の「神」と「詩」の存在意義と無力さ
どれだけ周りの人に尽くしても最悪な形で見返りが来てしまうおばあちゃんが詩を書くことを通して前向きになろうとする話と聞けば心温まる映画のように感じるけど、イ・…
詩を書くために世界の美しさを見出し感興を得ようとする「高尚」な心(決してそうではなく、あくまでも不器用な下心のようにもみえた)とあまりにもシビアすぎる現実との板挟みになって苦しんでいるように見えた。…
>>続きを読む必死に歯を食い縛って生きている人を描きつつも、当人にしか分からないであろう領域は他人のまま、故に深い悲しみに面するほど、カメラは被写体から遠退いていく
家の中のカットはいつも揺れていて、緊張感があっ…
イ・チャンドン監督作品は「オアシス」が途中しんどくなってやめてしまったきりです。
他の方も言われてる通り、見終わってからしみじみ効いてくる映画でした。
なんというか映画の作りとしては直接的な表現では…
なんて素敵な空気感だったんだろう。スローな感じが心地よかったのか不穏な空気もあるからか、とにかく飽きなかった。
自分だったらブチ切れそうなところが途中いくつもあったけど、なんとも言えない雰囲気で、認…
空虚な心で何かを見出そうともがく人
誰かを支える"だけ"の人としての主人公
漠然とした寂寞感
能動性のない単調な日常
自分の内面から溢れ出る強い感情や哲学がない
「詩は目で見て書くものです、人生…