「声なき声」という文言はあくまで当事者以外の者たちの視点であり「聞こうとしなかった者たち」の語りなんだと思います。
朝鮮人慰安婦として膣を破壊されたと訴える女性、軍艦島で毎日希死念慮を抱くほど壮絶な…
『よみがえる声』を鑑賞
148分という尺の長さもさることながら、一度見ただけでは語り尽くすことが難しいほど非常に重厚感のある映画でした。
それは人々の生き死にや怨恨など、幾千万もの魂がフィルムに投…
戦争を知る世代の声が聞ける機会を捉えることはある種の責任だと自分に課している。
この映画は戦争を知るというよりは、戦争に人生を狂わされながら生き残り、懸命に生きた人々の姿をとらえる貴重な記録。
日本…
「何いってるのよ?!カメラは私でしょ?わたしが映画でしょ?」という冒頭の何の揺らぎもない言葉に驚かされながらも、
描き出される彼女の生き方、埋もれていたフィルムやカセットに刻まれていたものを辿ったの…
朴壽南・朴麻衣『よみがえる声』、2時間半。
朴壽南による在日朝鮮人の苦難の歴史を記録した膨大な映像を、娘の麻衣がメタ・ドキュメンタリーとして再構成し、再生させることで、次代へと繋ぐというプロジェクト…
パク・スナムさんが呼び戻すのは、これまで悼まれることのなかった人びとの声であり、在日朝鮮人というある種の階級が発するパロールだ。観客は、その声に導かれながら現在と過去を往還し、帝国日本の影にある記憶…
>>続きを読む朝鮮半島を植民地として、日本と日本人がいかに朝鮮人に対して苦難や苦痛を差別によって与えてきたか。
在日朝鮮人二世の監督の朴壽南(パク・スナム)さんが朝鮮人の恨(ハン)の歴史と声を映像として残してきた…
多くの人に届いて欲しいという思いも込めて星5に。
歴史の中で踏み躙られてきた在日朝鮮人の方々の声を40年間に渡り、ひたすらフィルムに記録してきた映画作家パク・スナム監督の集大成と言える作品らしく、…
在日朝鮮人2世である映画作家・朴壽南さんは元々、記者だったが、自らの体験や想いをうまく言葉にできない人々のメッセージを伝える手段として「映像」表現を選んだという。朴さんが魂を込めて記録し続けてきた声…
>>続きを読む©『よみがえる声』上映委員会