なにもかもが曖昧で綺麗でした。私は泉鏡花先生が好きですから、鏡花先生の世界観を映画でどう表現するのかワクワクしながら観始めました。すると、鏡花先生の幻惑的な世界観が見事表現されているのには感服いたし…
>>続きを読むすごく久しぶりに再鑑賞。
これも「考えるな感じるんだ」系。
年月が経ってもやっぱりわからないものはわからない。それでもいいと思う。わからなくても映像を見ているだけで、映画を観た、美しいものを見たとい…
鈴木清順と泉鏡花
この作品では、生と死、夢と現実は、境界の曖昧な表裏一体のものとして描かれる。それを繋ぐのは水と二人の女。
最も象徴されるは、かの有名なシーン。
崩壊してゆく舞台を駆け抜け、背景の…
泉鏡花 原作
鈴木清順 監督作品
1926年東京
新派の劇作家である松崎(松田優作)は名も知らぬ美しい人妻と出会う。。
その後も偶然による2度の出会いを重ね2人は一夜を共にするが、その部屋が…
このレビューはネタバレを含みます
対義は必ずしも反転にはなり得ず、反転もまた対義とは限らない。対立する二項のうち一方を「殺す」ことでその対立構造自体を解体し、それは経時的な流れの中に組み込まれていく。本作の台詞を借りるなら、それは「…
>>続きを読む大正浪漫二作目は松田優作×泉鏡花。鬼灯の音や魂になぞらえて、有名なあのシーンなどなど、グロ和風耽美な世界観の構築が美しすぎる。清順の美意識、この世とあの世、夢うつつをここまで映像化してしまう芸術世界…
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