冒頭の、空港でのマスゲーム的エキストラ軍団フルコントロールにまず度肝を抜かれた。二百人を優に超すその場の一人一人を思わずちょっとずつ注視しちゃって私は、忙しくってしかたない場面なのに一人ずつに丁寧に…
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「プレイタイム」
とにかく映像、これに尽きる。あらすじには「ユロ氏とアメリカ人観光客バーバラの出会い」が印象的なように書かれているが、そこに全く印象を抱かないほど、映像美に魅了される。
画面に映…
ユロ氏というのはジャック・タチが演じた一連のシリーズ物の主人公らしい。コメディ映画の割に画面作りが美しすぎる。空間を演出する構造の妙。
出来事一つ一つが意味を持たないまま、夜に朝にと押し流されて誰…
信じられない規模の予算かけて町?を丸ごとつくって、物語とかメッセージみたいな「意味性」を纏わせない2時間の映画にすること 創作としての純度高すぎてそれだけで価値がある、むしろだからこそ価値がある
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タチがウェス・アンダーソンや小津に匹敵するレベルのとち狂った完璧主義者だということがよく分かった。でもこんなに可愛い、すごいセットが一生に一度でも作れたら、破産しようが何だろうが儲けもんだと思う。グ…
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