新エクソシスト/死肉のダンスの作品情報・感想・評価

「新エクソシスト/死肉のダンス」に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.9
『Lisa and the Devil』の別バージョン。

マリオバーヴァの傑作を製作のアルフレッドレオーネが『エクソシスト』に影響を受けまくった作品へと改変したもの。ただ、全く考えなしの雑な改変ではなく、怪奇で幻想的だったオリジナルの特徴をうまく利用した上で悪魔祓い映画へと変貌させていて、これはこれで面白かったです。

現実離れした浮遊感のあるオリジナルの映像を、悪魔に憑かれた主人公が見せられる幻想(囚われの空間としての異世界)として取り入れることで、神父が主人公に悪魔祓いを試みる現実と、主人公の人間としての心が彷徨い歩く幻想世界としてのオリジナルをうまく両立させていました。

本作は、オリジナルではわかりづらかったところに補完的な説明シーンを加えていて、オリジナルに対してひとつの解釈を提示するような物語になっているのですが、いくつもの解釈が成り立つような余白がオリジナルの魅力なわけだし、それがあの独特な空気感と余韻を作り出す要素にもなってるので、不要な追加だと感じました。この点はやっぱり改悪だとしか思えないです。 。。

でも、緑色のゲロを神父に吐きかけたり、ベッドの上で大暴れして卑猥な言葉を浴びせ誘惑するという『エクソシスト』のリーガンを意識しまくった追加シーンはそれなりに見応えはあるし、緑色の吐瀉物で汚れた部屋とか口から溢れ出てくる大量のカエル、神父に向かって飛びかかってくる蛇等々、あんまり手抜きを感じさせることもなく、悪魔祓いをする神父側の揺らぎを多少なりとも演出し、それに対して屈せずに向かっていく姿を描くのは即席的な追加シーンとしては力を入れてるように感じました。

あと細かいところで言えば、屋敷での不穏な展開を予想させるフランクの目線の動きや、クライマックスでのエレナの嘲るような笑い声に対応する冒頭での笑い声がカットされていたり、屋敷の一族が抱える病的な気持ち悪さを盛り上げるのに役割を果たしていたマクシミリアンとのいくつかのシーンの省略や恐怖シークエンスの役割の変更等、空気感をかなり削いでしまってるのは残念に思いました。

でも、オリジナルのオシャレなOPをいかにもホラー映画って感じの危機感を煽るOPへと変更してたのは方向性の提示として良かったし、単純に曲もカッコよくて好きでした。

そんな感じで間違いなく改悪なんだけど、私的にはこれはこれで好きでした。でも、もしご覧になる時はオリジナル→本作の順番の方が良いと思います。本作の提示する解釈に引っ張られずにオリジナルを見た方が絶対に楽しめます!!
マネキンにしか見えないシルヴァ・コシナの初登場カット(そして突然動き出す!)、こぼれたワインに映る悪魔、棺桶への"強制収納"、衝撃の轢殺シーン、予想外の最後のロケーションなどなど、やはり目に愉しいバーヴァ。


演出0.8
人間0.7
構成0.7
驚き0.9
趣味0.8


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力ち
構成=脚本や画面の全体的な構成
驚き=斬新さ、意外さ
趣味=個人的な好き嫌いの印象

このレビューはネタバレを含みます

マリオ・バーヴァ監督が途中で辞退したと言われる作品
監督が撮影したリサと悪魔に
他の方が撮影した悪魔祓いが新たに追加され交差する展開
監督が撮影したシーンも残されているので
魅力的な場面もたくさんありますが
作品そのものが違うためカットされている場面も多い。
先にこちらを鑑賞していたら感じるものも違ったのかも知れないけど
「リサと悪魔」を鑑賞後
こちらを鑑賞したため悲しい気持ちになった。
記録。

かの有名なエクソシスト見たくて大学図書館でかりたらぜんぜん違った
隣で友達爆睡してた

緑のスライム吐き出す所とかはけっこ〜笑えるよ!!