祝福~オラとニコデムの家~の作品情報・感想・評価

祝福~オラとニコデムの家~2016年製作の映画)

Communion/Komunia

上映日:2018年06月23日

製作国:

上映時間:75分

3.6

あらすじ

「祝福~オラとニコデムの家~」に投稿された感想・評価

オラは本当に苦しい状況に置かれていると思うけど、似たような目に遭っている人は意外といると思う。
オラは将来なりたい職業とかあるんだろうか。環境に負けないで自分の夢を叶えて自分の人生を生きてほしい。
Aya

Ayaの感想・評価

3.3
これほんまにドキュメンタリー?
どこで調べてもドキュメンタリーって書いてあるけど、そうは見えないんですよ。

カメラワークや話の終焉に至るまでドラマとして出来過ぎ。

だってベビーベット解体してるのカメラを何方向も変えて撮ったの?
あんな悲しい場面なのにそれをこのおっさんとおかんが許す?

ポーランド、アル中の父親と暮らす14歳の姉オラとと13歳の自閉症の弟ニコデム。
母親は他の男の子供を産み、その男と暮らしている。

待ち構えるは弟ニコデムのコミュニオン(初聖体式。洗礼済みの子供が白いケープをかぶって神父からもらったウエハースみたいなん食べるやつ)。

自分らがダメ親で娘が苦労する、って話やのに、それをドキュメンタリー映画にしてその企画に参加するかなー??
役所の人だって顔出しで出てるし、その発言内容を出してもいいもんなんですかね?(「こんな家庭、普通は子供を施設に入れるぞ」とか)

これほんまの家族で撮ってるドキュメンタリーですか?
「神様なんてクソくらえ」方式の主人公の自伝とかでもなくて??

あまりにも劇映画じみてる、私、信じてないです。

まあそれは置いといて、上記家庭環境故、長女のオラが頑張らないとこの家庭は崩壊なんですよ。弟の面倒を見て、家事をし、父親が酒を飲まないよう見張り、母親とマメに電話で連絡を取り、ニコデムのコミュニオンがあるから帰って来てね、と催促する。

友人とは遊びに行きたいしダンスパーティーに行ったり、テレビも見たい。

でも彼女はそんな普通の14歳の時間と安心が持てない。

常に不安を抱え、コミュニオンで家族が揃い、もう一度一緒に暮らせるのでは?と願うが・・・。

このオラって主人公の女の子ヒムセルフって書いてあるから、まあ本人なんでしょうけど、当たり前によう頑張ってるのよ(T_T)
弟の持ち物をチェックしたり、飲んだくれた父親を起こしたりするのは普通。
食器も洗うし食事の用意もする。

顔も可愛くてダンスパーティーのようなシーンや、コミュニオンの時には本当に子供らしい笑顔を見せてくれる。

でも基本無表情で、淡々と生活をこなす。

弟もマジで自閉症のニコデムがヒムセルフならほんまに凄いと思う。
よくこんな映画の撮影という、ある意味ストレスのかかる場面において、自然に振る舞っているし(もしかしたら本当の家族やったからってのはあるかも)。

このコミュニオンだってほんまのやつ撮ってるにしても、教会や信徒さんの許可が必要なわけで、それまでクリアしてるのなら、企画自体がマジ凄いでしょ。

ちなみにカトリック圏のこのコミュニオンという儀式は普通、小学校に上がるか上がらないかぐらいの歳の子がやります。
テストがあるんですね。
聖書や神をどれだけ理解しているか?
なので、ニコデムはこの歳で受けるのはめっちゃ遅いから他の子よりでかかったのよ。

でもコミュニオンてヨーロッパ圏の時、おばさま方がものすごいゴージャスな帽子かぶって出席してるイメージあるけど、ポーランドはもっと普通なのねw

邦題うまいことつけましたね。
英語タイトルが「Communion」なので、「祝福」にしても間違いではないと思います。

おかん、これはあかんやろ・・・保護者としてアウトや・・・しかも一度期待させといて裏切るのは、希望を与えないこと以上にひどいと思いました。
電話でも「行けたら行く」とか「車が故障して」とか言い訳ばっかりで、なんかはっきりしない。

アル中の父親も問題やけど、それ以上に育児放棄の母親がひどいと思った。

でもオラもニコデムもお母さんに「行かないでー!」とか泣いて縋ったりしない。
行かなくて欲しくて涙を流しても、それをはっきりは伝えられない。
きっと今までもそうだったんでしょう。

もう母親に捨てられることに慣れているんですこの姉弟。
そして、ババアも淡々と荷物の整理をして、特に会話も交わさずに出て行くの事務的でこの2人の子供のことなんとも思ってない感すごかったです。
(世界中にこんな人柄知られてこのおかんの人大丈夫なん?)

それでも、ニコデムのコミュニオンは終わったし、明日は来る。
明日もこの3人で生きていかなければならないし、学校にも行かなければならない。

序盤で時間割を一つ一つ確認しながら弟と教科書を詰めていたオラが、ラストには淡々と何も言わずに同じ作業を行なっているのを見て、効率化という目に見える成長と共に、母親の事務的な部分をちゃんと受け継いでいる、と思いました。

それは悲しくもあり、よりスムーズに生きる手段でもある。
感慨深かった・・・。

子供は親を選べない。
でも「万引き家族」で言ってましたよね。

「選ばれたのかな?」

って。
子供は親を選ぶこともできるんです。
ごく稀に非常に過酷な経験を経て、恵まれた環境を得た奇跡的な子供は。

この子達は親を選べないけど、そんなことはとっくにわかってるから、今いる親をなんとかしようと思ったけど、ダメだった。
神の御心においても。

でもお互いがいることで支え合いながら生きてるんだと思いました。
コミュニオンの練習でバナナ食べてるとことかめちゃ可愛かった!


日本語字幕:西村 みずえ(漢字がわかりませんでした!)
GAYA

GAYAの感想・評価

3.9
うーん、ドキュメンタリーらしいけどドキュメンタリーらしくない。
主演の少女オラが、家族の幸せのために奔走する物語。
一時母親が戻って来たときに垣間見せる笑顔がとても良い。
また、発達障害の弟にキツイようで優しい姉で涙出そうだった…。
彼女と弟の幸せを願わずにはいられない。
ch

chの感想・評価

4.5
オラの笑顔がたったワンシーンしかなかった。

最初から最後まで誰かしらの世話をしているオラ。

彼女に祝福きてほしいなぁ
終わり方だけはやばいな。カタルシス皆無。タイトルや宣伝の感じからするとお涙頂戴な映画のように思えるけどそんな気配ゼロで、そういうの期待するとなんじゃこりゃってなるので、ヒューマンな涙流したいのならこれはやめといた方がいい笑。
しかしドキュメンタリーとしてはカットやたら割るし作為的なショットが多くて演出過剰な感もあって興醒めしてしまった。正直退屈。
最初のシーン、自閉症の弟の通学カバンから要らない教科書を声を上げながら放り投げる姉。ラストシーンでは朝食のシリアルを食べる弟のそばで黙々と教科書を整えてやる姉。14歳のその間の変化、成長が描かれているだろうか、
まなざしは2つ
姉と弟
姉と父
姉と母
姉と神
それらのまなざしは定まらずに彷徨うこともあれば、家族を守るため役所の担当者を欺き、淡い恋心を予感させたりもする。
私はこんなにも美しいまなざしに出会ったことがない。
Kabira

Kabiraの感想・評価

3.0
非常に重い映画。いや、ドキュメンタリー。なおさら胸に迫るものがある。見終えた後のやるせなさは、なんであろうか?聖体式後に、何かが変わると期待していたのに、結局何も変わらない。そこに希望が見いだせるかと期待したが、希望の片鱗も感じられない。彼女はどうなるのだろう?家族はどうなるのだろう?できたら、5年後10年後を観てみたい。そして、少しでも変わって良くなったことを確認して安堵したい。今は、彼女が最後に、平穏な顔つきに戻ったところに、ささやかな希望を感じるのみである。
柊

柊の感想・評価

3.0
うーん。これはドキュメンタリーらしいが、そうであればある意味すごい。まるでストーリーがあるごとく家族の生活がそのまま切り取られている。カメラが生活の中に入っていれば少なからず影響はあるかと思うが、全く感じない。どうやってこんな生々しい映像至近距離から撮れたのかな?

まぁそれはそれとして、オラの肩にかかるものが重すぎて、14歳でこの責任はあまりにも過酷だと思う。大人が揃いも揃って14歳に甘えている。アルコール依存の父親が働いているのかも不明だが、生活費はどうやっているのか?出たり戻ったりしている母親も簡単に子ども作っているけど、産んだら育てると言う感覚大丈夫か?
確かに未熟な親もいるだろう。そこは百歩譲っても未熟な親も子どもに育てられながら親になっていくと信じたいではないか。
ポーランドと言う国の実情は詳しくないけどソ連から解放されて独裁政権が崩壊してからも政治は混沌としているのだろうとは推察できる。福祉だ教育だと語っても国そのものがまともでないと末端には届かない。結局シワ寄せは弱い者へと…働かない父親、自閉症の弟、他の男と更に子どもに作った母親とオラの周りは八方塞がり。それなのに聖体拝領を待ち望むカトリック教徒のこの家族。神は何処にいるのか?何処にも神のご加護は無い。

監督、せめて過分な出演料を父親にではなくオラに!
ズボンのベルトをうまく巻けない弟、酒に逃げる父親、そして8年前に逃げ出した母親が戻ってくると信じてやまないオラ。くたびれたTシャツで家事の一切をこなす彼女の生活に子供らしい笑顔はない。弟が髪を洗うのを手伝い、弟の教科書を揃えてやる。掃除、洗濯、炊事と果てのない家事を黙々とこなす少女。スクリーン越しに伝わってくる苛立ちや焦燥と、逃れられない重荷を背負うオラの、それでも母親を求める姿が胸を打った。
監督はこの14歳の少女を自分自身だと言っていた。このような境遇に置かれている子供たちは世界中にごまんといるのだろう。切り取られた日常は、何の前触れもなくブツリと途切れたが、それでも彼女の日常は続いていく。オラに、ニコデムに幸せになって欲しいと切に願う。