主人公の色男・上原謙が結構わがままなクズなので腹が立つが、それでも風情のあるロケ撮影や松竹で鍛え上げられた清水宏監督による流麗なメロドラマ演出が決まっていてしっとりとした大人の恋愛ドラマを堪能できた…
>>続きを読む神保町シアターにて鑑賞。
清水宏監督の未ソフト化作品。
大映映画で「製作:永田雅一」とくれば、大映としては力を入れた作品である。
上原謙と小暮実千代が主演であり、なかなか甘美かつ痛烈なすれ違いメ…
後期清水宏の恋愛人間ドラマの傑作。運命に翻弄される恋人達を3年ごとに描いて、ロマンチックな運命劇を魅せるにくい演出は流石の一言。音楽は控えめ、サイレント期の清水宏を彷彿とさせる静謐さ。すれ違いは哀し…
>>続きを読むこれは傑作ではないかな。上原謙と木暮実千代がすれ違うメロドラマだけど、四幕構成で2人の関係のわかれ道を切り取る脚本が見事だし、結末もよいと思う。
本筋を邪魔しない程度に横移動するカメラもいいし、自然…
スレ違い続けるメロドラマで、舞台が山小屋の旅館。泣いた。
世間から隔離され時間の流れの無い場所で数年ごとに出会うって設定からして『秋津温泉』を彷彿とさせる。
オープニングの森の中のシーンや、なくな…
傑作。
オープニングの横移動のショットが官能的。
山小屋で恋い焦がれた男女がひたすら、すれ違う映画。
2人とも最後まですれ違っていたことにすら気付かないのだが、山だけがそれを見つめてたと言わんばかり…