カフカの遺稿が原作。『ファニーゲーム』と同年に発表され、割と同じキャストで撮っている。ハネケの作品の中では絶妙な位置にある作品。
ナレーションの多用や箱庭的世界観など、それまでのハネケ作品とは異質…
城という不条理な存在があり、Kと城とが互いに中心であり共鳴する。
個人とある種神のような存在との間における個人的な出来事。
そして生気の感じられない世界。
テレビ映画がどのくらいの規模としてあるのか…
このレビューはネタバレを含みます
「城」にはたどり着けないし、「城」が一度も写らない。
延々と横移動のショットとバストショットが繰り返され、ロングショットがほとんど無い。周りの景色が見えないことで、どこにいるかわからない迷宮的な世界…
面白い。希望が一つ一つ途絶えていって、話が進んだかと思いきやあっけなくふりだしに戻る。不条理で閉塞感があって謎めいた映画。城に近づくでもなく遠ざかるでもなくという描写があるが、まさにそんな感じだった…
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99点
絶対に辿り着けない城。
存在している様だが一向に会えないクラム。
しっかりしている様で「いい加減」「中身がない」と感じる全ての登場人物。
そして、その置かれた状況に対し、必死に努力して何と…