愛と復讐の挽歌・野望編の作品情報・感想・評価

「愛と復讐の挽歌・野望編」に投稿された感想・評価

物語の前半パート。
ドラマがメイン。

前年の1986年に『男たちの挽歌』が大ヒットし、空前のチョウ・ユンファ&香港ノワールブームが起こっていた1987年の作品。つまり当時量産されまくった「香港ヤクザ映画」の1つ。

この手の映画は内容が大体同じ。『男たちの挽歌』を元にして作られているため人情話&銃撃戦がメインとなる。更に言えば「中盤まで虐げられてきた者たちが、ラストに多勢に無勢の中で玉砕覚悟の特攻ガンバトルを仕掛けて巨悪を倒す」というものだ。単純構造ながら手に汗握るストーリー展開であり、安定した面白さが保証されている。また出演者たちは大体いつもの俳優の使い回しなので、会ったこともないのに顔馴染みな感じがして愛着が湧いてくる(この特色は近年の韓国映画にも共通している)。

さて、そんな本作なのだが今解説したような他の香港ノワール映画と明確に違うところが1つある。それは前半と後半の2部構成に別れていることだ。この構造の香港ノワール映画は観たことがなかったので、どのような化学反応が起きるのかワクワクしていたのだが、結果的には消化不良感が否めなかった。

序盤の虐げられる描写や中盤の唐突なガンバトルはお約束なので文句なし(まあジョン・ウー作品の銃撃戦を知っているとかなり安っぽく雑に感じるガンバトルだったけれど)。問題は終盤にある。いつもならラストにスカッとする銃撃戦が用意されているのだが、今作はあくまで2部構成の前半なので期待していたような派手なラストバトルがなかった。これはかなりショック。後半ありきの作品なので当たり前のことではあるが、一応前半のラストを締め括るくらいのカタルシスが欲しかった。

ちなみにこの『愛と復讐の挽歌』2部作の日本での公開順は後半が先で、前半が後だったらしい。この煮え切らない終わり方をする前半の受けが悪そうなので、見せ場の多い後半から公開したのだろう。当時の配給会社のこの判断には納得できる。観客が求める香港ノワール映画は「90分前後でサクッと楽しめる復讐劇」や「カッコいいチョウ・ユンファの特攻ガンバトル」なので、前後半に別れる長尺作品かつ特攻ガンバトルなしとなると観客のニーズと異なるのだから。

批判ばかりしたが、感想としては普通に面白かった。キャスト的にもチョウ・ユンファとアンディ・ラウの共演は嬉しかったし、僕の推しのシン・フィオン(香港ノワールによく出てくるジャイアント馬場みたいな人)が出ていて嬉しかった。『サンダーアーム』でジャッキーと共演したアラン・タムも出演していてかなり豪華な顔ぶれだった(アレックス・マンさんは知らない俳優さんでした、すみません…)。

後半のクライマックスに期待!
クォさんとユンさんは硬い絆で結ばれた兄弟やったけど、イラン事しいのユンさんやったからだんだん皆に嫌われてクォさんとも対立していく

童貞のまま(たぶん)マラッカに旅立つクォさんの背中が切ない
冒頭、このガキが成長してユンファになるんだなぁって思って観てたら全然違った

このレビューはネタバレを含みます

野望編の方が公開順的には後ですが、話的には無印より前の話である。なので、公開順に見ると、無印にいなかった人=死ぬので、話に感情移入するなら野望編のが先かなぁ。無印のあらすじで言っちゃってるしね。
無印で「六号~!」ってなったから、野望編で拗らせようとしたのに絡みはそうでもなかった。こっちだと字幕が「ロク」だ。
野望編がドラマ重視、無印がアクション多め。というか最後が派手。

幼少期からユンの性格が悪い。どうしようもないな。
馬券ごまかそうとしてバレて乱闘する際の絡みの皆様が私得。ユンの構えが弱そうなのが良いw 指全部切ってしまえ。
無印での日本料理屋クレジットが気になったが、野望編の話でした。
アンディへの拷問が凄まじい。わざわざ氷用意して首に縄つけた状態で上に立たせ、アッツアツのコーヒーを口に入れ、葉巻を口に放り込む。舌ちゃんと治ったのかな。
取引失敗して銃撃戦。大体ユンが悪い。ブラインド閉じろの仕草好きだわ。
ダニーさんのキャラがいい。
樊梅生、エロ本(洋物)見て勃起したのにスケバン刑事()に殺されてしまった。事前に尿瓶に尿出したのに、死んでからまた尿が出る演出好きです。
犬まで殺したらどうしようかと思ったが、見張りだけだった。
柯俊雄の肌色サービスタイム。アンディの風呂シーンもあっていいんですよ??
結婚式で銃撃戦。運転手~!タムの殴りっぷりがスカッとするけど死んでしまった…。ユンを親父やらが庇って懲役6年。短いな。一生いなさい。

無印から見ると「今だユンを殺れ」ばっか出てきちゃう(笑)

冒頭戦闘員様たち +0.2
ロクから銃取る流れ +0.2
拷問がえぐい +0.1
童貞アンディ +0.1
勃起=死亡フラグ +0.1
献身的な運転手 +0.1
タムタムの殴りっぷり(いいぞもっとやれ) +0.1
この頃のユンファはやっぱいいね。
アンディ・ラウ先輩も好き。
観てるはずなんだけどなあ。細切れの断片しか思いだない。ので点数なし。再見しやす。
LEE

LEEの感想・評価

3.5
ストーリー重視って感じのノアール
なのでガンアクションは正直ショボい
ロケーションもう〜んって感じはある(すごい安っぽい
やはり男たちの挽歌と比べると予算とかそういう問題は置いといても見劣りするなぁと思った
あと特に前半は80年代アクションが抜け切れていないみたいな感じも少ししたり

でもストーリーはキャラが多く誰にスポットが当たってるのか分からない感じはしたが中々良かった
アランタムの迫真の演技はとても凄かったしいい役の成奎安も新鮮w

アクションに期待すると肩透かしを食らうけど中々の佳作だとは思う
アンディのノースタント階段落ちも見れる


つーかこれ動作指導梁小龍なんだよね…
だからガンアクションがイマイチなのかな…?
君子

君子の感想・評価

4.2
何となく観はじめたけど、すっごく引き込まれた。

頼れるユンファの兄貴、誠実なアンディさん、いつ見ても怖い俊雄に、可愛いカリーナ、何故か髪型が途中で変わるダニー・リー先輩、安定感あるストーリー展開。

...そして最初は、弟分キャラのアレックス・マンが新鮮でいいなーって思ってたけど、後半は彼への好感度が急降下し、今まで微妙だと思っていたアラン・タムの好感度が急上昇した...役柄の力はやっぱり凄い...。

粤語音声、中文字幕で鑑賞。