砂に咲くバラ/強く、速く、美しいの作品情報・感想・評価

『砂に咲くバラ/強く、速く、美しい』に投稿された感想・評価

SunO2

SunO2の感想・評価

5.0

テニスの才能を見出された娘とステージマザー化する母の愛憎劇でコレも良かった。母親の目論見が露見し、娘の性格が豹変する所が面白い。で、父が病気で倒れた辺りで、ちょっと素に戻る笑。その後、よるべなく転落…

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✔『強く、速く、美しい』(4.1p)及び『恐れずに』(3.9p)▶️▶️ 

 アイダ·ルピノの作品が、映画として優れた証しの要件を充たしているかどうか分からない。尺は短く、話しは単純で、映画文法的…

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ルピノのベスト。ここまで無骨でぶっきらぼうなテニスのラリーを見たことがない。怠慢な印象さえありながら、突如信じられないような仰角でネットを捉えたかと思えば、ビップルームからフレーム外のコートを見せる…

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冒頭のお母さんのモノローグから観客はおおむねの行く末をわかって見ているわけだが、後半ギアがかかってからのたたみかけがすごい。お母さんとインタビュー受けるとことかはらはらしちゃった。有吉佐和子原作か?…

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『恐れずに』同様ターニングポイント(ここでは初優勝後の結婚云々)を機にまるっきり別の主題へと変わっていくのが一筋縄ではいかないルピノ作品の面白さ。どうして母娘の表情にここまで尺を割いてるのかもここで…

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t

tの感想・評価

4.0
基本モンスターママものだが母親が完全な悪としてではなくむしろ哀れさが前面に出ている。またテニス講師が部屋に入り母親と話すシーンで父親が後景に移動する演出など流石。ラストシーンの風に鳥肌。
chibako

chibakoの感想・評価

3.8
テニス選手としてのキャリアより、人の妻となることを夢見る娘ではなく、母親の方が人間臭くて、自らの野望に飲み込まれていくその果てがノワール。こっちが主役。ラストに痺れた。

テニスのラリーが非常にスリリング。とにかく球を打ち続ける、気合いが入った女性を見ると何だか嬉しくなる。越えれば点を失う保護者と所有者の境界線をいつ越えたのか。あなたのため、の一言で全てを正当化してし…

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テニスの道を歩む娘とそれを利用する毒母。母親の醜悪さは彼女の目元へのライティングで表現されるし、終幕後のスタジアムは必ず紙屑が風に吹かれて舞わなければならないという映画史におけるマナーを確かに守るア…

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このレビューはネタバレを含みます

善良だが野心のない夫を見限り、テニスプレイヤーの娘サリー・フォレストを利用して自分の人生を成り上がらせようと目論む母親クレア・トレヴァーの愛憎。
娘のブランドを高めていくスポーツ版ステージママの毒親…

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