THE NET 網に囚われた男の作品情報・感想・評価・動画配信

『THE NET 網に囚われた男』に投稿された感想・評価

ロム郎

ロム郎の感想・評価

2.6
これは亡き監督の"無駄に休戦なんかしてんなよ”というメッセージなのか。
主人公が南に囚われてる間の演技が良かった。

このレビューはネタバレを含みます

今まで観たキム・ギドクの映画で、一番まともだった笑。
こういう一面もあるんだな。らしくないと言っても、これもすごく面白かったな。ジヌが優しさがこの映画を良いものにしている。せっかく帰ったのに、気の抜けたような顔で家族と会っても嬉しそうじゃなく、禁止された漁に出て射殺されるが、これは北も南も変わらないということを感じ、祖国への不信が募った為なのか?ギドクらしい、見るものに委ねる終わり方なのだが、わかりやすい終わり方が好きだからいつも困るんだよな。
SS

SSの感想・評価

3.4
ただただ観てて辛い。
公安の偉そうで、民間人を見下している態度が腹立たしい。実際にも起こっているんことなんだろうな。
Tamago

Tamagoの感想・評価

1.0
★ 0.5/5
Filmarks 76%
Rotten Tomatoes 62%
DAG

DAGの感想・評価

3.8
同志!
韓国の屋台の飯、有名な腸詰屋さんの飯が美味そうだった。
北の取り調べ中の差し入れ飯も美味そうだった。
男は明け方が1番カッコいい。

ギドグ色は薄い。
舟が流され分断の境界線を越えた北朝鮮の漁師の物語。キム・ギドクは心の膿を躊躇せず描くのは凄いけど、対峙する身としてはその無慈悲は余りにも重過ぎる。韓国のオルチャンやエンタメの華やかさに魅かれがちだけど、滑らかな皮膚の一枚下の生々しい血肉の中には国民性特有の「恨」の感情が毒々しく蠢いている病理は忘れてはいけない。狂気は南北に関係なく等しく醜い。国家の差異を2体の熊のぬいぐるみで隠喩し光と闇が反転する表現が素晴らしい感動からの間を置かぬラストは凡百のホラーよりよっぽど恐怖を感じる。
南北のセンシティブな部分に切り込んだ作品で、製作された事に価値があるんだろうけど、『そんな事ある?』な設定にちょっと入り込めなかったです。普通に面白いですけど、私は、フィルマの評価程では無かった。
北朝鮮で妻子と暮らしていた漁師ナム·チョルは、ある日の漁の最中に網がエンジンに絡まり、韓国側へ流されてしまう。韓国警察に身柄を拘束された彼はスパイ容疑で捕まり拷問を受け、韓国への亡命を強要されが、妻子の元へ帰りたい一心で耐え続けるのだが……。




ネタバレ↓





南北境界線と言う名の網に囚われた(引っ掛かった)男の話。網に絡まった時点で、もう北にも南にも行き場は無かったと言う悲しいお話。
恐らく、最初に南北境界線の網付近で北側が射殺しようとしていたが、本当ならあそこで即、射殺だったと思います。出たら脱北ですからね。
そして、予想通りの展開で、予想通りの結末です。
ナム·チョルは、絶対見ないと言ったソウルの街を仕方なく見る事になる。物に溢れ、近代的なソウル。しかし、彼は資本主義の裏側も見てしまう。物があっても、幸せでない人がいる。彼は北に帰って、家族の愛さえあればそれで幸せだと思えるはずだった。
夫の不在中、妻は恐らく拷問を受けていたと思われ(明らかに様子がおかしく、肩等にアザが見えた)、かなり精神的に参っていた。妻との絆は崩壊。それでも家族の為に漁に出ようとするが、国境警備兵に『漁はさせられない。他の仕事を探せ、船を動かしたら撃つ』と言われる。もう、どうする事も出来なくなった彼は、撃たれる事を選択するのだった。
どんな事情にしろ政府の許可無しに韓国へ行けば脱北だと思うのだが、ナム·チョルは何で、北に帰れると思ったのか?帰って元の暮らしに戻れると思ったのか?残された妻子が無事でいられると思ったのか?不思議だった。北で洗脳されてるから、解らないのか?
辛いなと思ったのは、南北に別れていても元は同じ民族。一般国民レベルであんなに敵対視しているとは思わなかった。あのクソな取り調べ官ヨンミンとか演出なら良いのだけど、恐らくこれはありそう。
後、スパイ容疑で韓国に捕まった北の人が最後の手段として自分で自身の舌を噛み切って自殺するシーンは、衝撃だった。そんな風に訓練されてるのか?怖い、怖すぎる。大韓航空ハイジャックのキム·ヨンヒが口元をテープで覆われてるのを思い出した。
後、韓国側が『独裁政権から、1人でも多く救う事』か我々の目的って、言ってたけどあれって本当なのか?
どこまでが本当でどこまでが偽りか解んなくて混乱した。実話じゃないし、ナム·チョルの家族愛やジヌの行動に感動すべきなんだろうけど、ヘソ曲がりな私には向いてない作品だった。
いやー…、しんど…
というのが正直な感想。
日曜の朝に観る作品ではない。

北と南、両方に翻弄された一漁師の話。
"魚は一度網にかかったら終わりです。"
この台詞が作品の全てな気がする。

しんどいけど、無駄なシーンがなく、めっちゃくちゃ面白い作品だった。
今更ながらキム・ギドク作品漁ってみようかな。
【国家思想という南北に張り巡らされた網にとらわれ、個人的人権を奪われた男。韓国映画の政治・社会課題とエンタメ性の絶妙なバランス感を堪能!】

韓国の名匠キム・ギドク作品は本作が初めて。フィルマのレビュアーちぃさんさんきっかけで知った作品ですが、個人的には今まで観た韓国映画の中でもかなり上位に食い込む面白さでした。

北朝鮮のとある漁師が自分のもつ漁船が故障したことで韓国の領地に流されてしまい、韓国側で北朝鮮のスパイと思われ理不尽な尋問を受け始める・・・という設定なのですが、韓国映画の十八番芸というべきか、こういう政治・社会問題という小難しいテーマを題材としつつ分かりやすいエンタメ作品として観やすく面白く仕上げるのが本当に巧い!社会派とエンタメのバランスがとにかく絶妙。

事故で北から南へ、というセンシティブながらユニークな設定の中で、北朝鮮共産党への絶対服従と制限という“お決まり”の描写はもちろんのこと、韓国側での、なんとかスパイに仕立て上げたい捜査官による理不尽的な尋問(「殺人の追憶」などで見慣れてはいますが)、維持でも南(韓国)へ亡命させたい韓国上層部の意向、さらには 資本主義に支えられ“自由”であるはずの韓国におけるその資本主義が生んだ格差社会への皮肉的描写など、自国側の社会的課題にもしっかり切り込んでいるあたりが、“南>北”のような短絡的な流れにならず、作品としてより妙味あるものになっていると思います。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、後半の展開やラストも含めて、この南北それぞれの異なる国家思想という張り巡らされた網に囚われ、個人的な人権を奪われていく男を通じて描かれる南北それぞれでの体験は、まさに両国が抱える問題への皮肉の連続。南北問題の根深さを感じます。

本作を観て、改めて韓国映画が凄いと思わされるのは、この政府・外交問題に躊躇なく切り込んでいくことと、その裏にある韓国政府のエンタメに対する寛容さ。本作もかなりセンシティブなテーマだと思いますし、現在の政治への揶揄も目立ちますが、業界的にも受け手側にも少なくとも映画表現においてはそれが許容される度量の深さがあって、だからこそ、監督始め製作陣も、そういう力強い作品を創り、送り出せるのでしょうね(中国や中東の国によっては制限がかかる場合もあると思いますので)。

最近の邦画でも、社会格差やいじめ、認知症など、家庭における身近な社会問題を描いた作品は多々見られますが、国家・政治・外交レベルの課題に対して批判的にグイグイ切り込む、ある種の反骨精神と迫力を兼ね備えた作品はあまり思い浮かびません(なんとなくですが、昭和時代の作品のほうが戦争映画等が多いことも含め、そういった社会への反骨心と迫力を持った作品が多い印象があります)。これは国民の姿勢が表れているのか、一見自由に思える日本のエンタメ界において、タブーに切り込むことへの暗黙的制限があるのか。もちろん国の置かれている状況も違うので、当然複合的な要素によるものだと思いますが、“繊細さ”と“丁寧さ”においては韓国映画に引けを取らない邦画も、“力強さ”や“迫力”(派手という意味ではなく)においては、韓国映画のほうが抜きんでている印象を勝手に持っています。

キム・ギドク監督作品、本作で気になり少し調べてみると、結構当たりはずれが激しいようですが、フィルマレビューを参考にしつつ、今後も気になる作品を観てみたいと思います。面白い作品がありましたら、ぜひお薦めなどご紹介ください!
初キム・ギドク。テンポよく分かりやすくて面白かった。さすが韓国映画。

南北分断による悲劇を北朝鮮の小市民の視点で描く。

政治の犠牲になるのはいつもか弱き民。正義なんてどこにもない。

北も南もきっとスパイだらけなんだろう。

主演のリュ・スンボムの熱演が素晴らしかった。暴力描写が控えめなのも良い。重くずっしりと分断された人たちの悲哀が突き刺さる。
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