フランソワの青春の作品情報・感想・評価

「フランソワの青春」に投稿された感想・評価

少年は人を愛することで大人になるんですね。

おばさんのフランソワへの扱いが虐待までいかないけど、結構キツい。フランソワもそりゃあ手にヴァンパイアの絵を描いたり、1日中ウサギだけの相手をしたりしちゃいますわ…

どの時代にも「ザ・美人」の女優がいるもんですね。
日本未公開。けっこう貴重な作品。ただ、演出とか構図が雑で、B級感満載のイメージだったが、でも恋をした少年の心理はなかなかうまく描かれている。両親は事故死であんな環境での生活だとグレルのもわからなくもない。それにしても、初恋の相手が知人の親子で取り合っていた相手ってのもある意味凄い脚本だな。
オープニングシーン一つで訳あり少年ですという意味合いを発して、ラストシーンは、初恋の愛情を自分でいっぱいに受け取って今後は精いっぱいに生きていこう!という意味合いだったのではないかと思う。雑な構成だけど趣旨はよく伝わったかと思う。
いきなり映し出されるグロテスクな絵が描かれた手のひら、そして現れるうさぎを抱いた悲しげな美しい少年。この時点で既に物語に引き込まれました。

*幼い頃に両親を事故で亡くし、フランスの田舎町の親戚の家に預けられた11歳のフランソワはいつも無表情。周りの大人達を信用せず、家庭教師の前でもわざと勉強せず、冷めた目で彼らを見つめている。そんな姿が気に入らないのか叔母は彼を厄介者扱いして忌み嫌っていた。ある時叔父の親友の娘だというウェンディがイギリスから家に泊りがけで遊びにやって来て彼は一目で恋に落ちる…

ウェンディ役のジャクリーンビセットがとにかく綺麗!こんなに綺麗な女性が家にいたらそりゃ男の子は好きになる。しかも彼女はシャツ一枚で家の中をうろついていたり、裸同然で日光浴するものだから私もドキドキしました。
フランソワは夜、ウェンディの部屋に侵入し、香水を盗み、寝ている彼女の髪を切る。ウェンディはそんな彼の行動を知っても強く咎めず、優しく、けど子供扱いせずに接します。ウェンディは周りの大人達とは違う。普段決して周囲に笑顔を見せず滅多に喋らないフランソワだけど、ウェンディと話をして、一緒に遊んで、そばにいる時だけは笑顔で。孤独だった彼の人生が輝き出したのを感じました。

けど最後は…切ないです。でもウェンディの言った言葉は本心で、彼女もフランソワを忘れないと思う。彼の最後の行動は全身で彼女を感じる為。原題は「secret world」。彼女と出会ったことで自分の中の新しい感情、世界を知った彼はこれから大人になっていくのだろうと思います。

☆82
フランソワトリュフォーの映画みたいだから主人公の名前がフランソワ?ていうか完全に大人は判ってくれないのオマージュ。映像は美しい。そして、ひたすらジャクリーンビセットが美しくて美しくて美しい。それだけの映画なのだが本当に美しいから、それだけでオッケーだと思う。髪フェチの孤独な少年が憧れる年上の女がジャクリーンというだけで、この少年は一生分の運を使い果たした事だろう。音楽が他の映画音楽にとても似ていた。男性・女性のシャンタルゴヤに気づかなかった。
acott

acottの感想・評価

3.8
悲しみを背負った空想癖のある11歳の少年フランソワの初恋的な物語。トリュフォーの『あこがれ』みたいな。フランソワ役の子が本当に陰があって役にぴったり。でも音楽がなぜかホラーでうるさい。
ヒロイン役がジャクリーン・ビセット、可愛すぎる。シャンタル・ゴヤも一瞬出てくる。
11歳の心に傷を負った少年の切ないひと夏の恋。これだけで既に美しい。

【あらすじ】
フランスの田舎町に伯父夫婦に引き取られ暮らす11歳のフランソワ(ジャン=フランソワ・モーラン)は、学校に行かず家庭教師に勉強を教わっている。家には伯父夫婦と小間使いの老人のみで、孤独な毎日を秘密基地のツリーハウスで過ごしていた。そんなある日、伯父の親友の娘ウェンディ(ジャクリーン・ビセット)がイギリスから泊まりにやってくる。(日本未公開、未ソフト化作品)

まずはフランソワがすごく可愛い、顔が。ところが心に闇がある。手のひらに描かれた怪獣の顔が秀逸で、オープニング一番にこれが出てくるのだけど、いきなりそのギャップに驚き、この子、なんかあるね!と思わせるのは、すごくスマートで好きなオープニングだった。しかもボロボロのセーターを着てる。結局、ずっとこのセーター姿だった。

さてウェンディ。それはそれは美しい。ところが(こっちも!)ある秘密を抱えている。ちょっと引くわ…



**ネタバレします**









ウェンディ。
あの美貌だから仕方ないけど、父親に息子、甥までがウェンディの虜になるというめちゃくちゃな世界。
結局、ウェンディは性悪な気がする。父親と愛人関係にあり、その息子に言い寄られ、気の無い素ぶりをしながらも二人で出掛けたり、挙句にフランソワに出来もしない約束をしておいて、まるでなかったかのように一人で帰ってしまう。
切ない通り越して、腹立たしい。

フランソワは傷ついた心にナイフを突き立ってられたようなもの。
それでもフランソワのラストシーンは切ない。

ツリーハウスのシーンから始まって、ツリーハウスでラスト。一度自分の世界から抜けトラウマさえも乗り越えさせる愛の力だったけれど、結局はまた自分の世界に戻って行ってしまった。
米題はsecret world
邦題より、こっちの方がしっくりくる。

この子はこの作品にしか出てない様子。残念だなぁ。
ザ・シネマで放映していた。「幻の映画」という文句に惹かれて観た。
見始めたのが数十分経ってからであることに後悔しかない。なびく髪に触れるシーンが美しかった。次放映される時は、必ず録画してはじめからみる。

忘れないため、評価せず記録。
のっけからドキッとさせるオープニング。

まるで主人公の心を闇を覗いてしまったようだ。

暗い瞳に、着た切りボロセーター姿のフランソワ。

ワケアリの彼は、伯父夫婦の古い屋敷に同居している。

画面全体を包む不穏な空気、そしてどこか冷めた家族関係。

ある日そこに降り立った“女神”に、一筋の光を見いだしたのだが…。

ヒッピーなファッションでも優美なジャクリーン。

ジェントルマンな伯父さんは、実は変態なのか!?

伯母さんの夫への女心も切なかった…。

ぬか喜びと失望に打ちひしがれる少年がイタすぎる。

恋って残酷。

舞台・キャストもフレンチだけど、言語が英語なのは制作側の都合かな!?
Guy

Guyの感想・評価

2.6
ビートルズの写真家で有名なロバートフリーマン監督。
未ソフト化。ジャクリーンビセットが美しい!
フランソワの儚い初恋が何よりも切ない。
フランソワが最後まで結局何も知らないところとか時間をかけてオシャレをして周りにも言いふらし周りが何も見えなくなるような恋と未熟故の浅はかかつ愚かな思い込みによる幸せの絶頂から突き落とされる感じがものすごくリアル。
この新票生の高さはきっと監督自身も似たような経験を幼少期にしたんだろうな。
名作。
あれだけフランソワくんに期待させておきながら翌日は戯言の欠片もみせないバッサリ感もさながら、去ると人間だけじゃなく館も風景もくたびれた感を醸すジャクリーン・ビセット力。メタルドレス着なかった、残念。
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