わが街 セントルイスの作品情報・感想・評価・動画配信

「わが街 セントルイス」に投稿された感想・評価

1933年、大恐慌のセントルイス。
ホテルの一室を間借りして両親、弟と貧しく暮らす12歳の少年アーロン。しかし程なく家族がバラバラに…。ひとりホテルに残されたアーロンに訪れる数々の試練。それにめげることなく健気に立ち向かう姿がなぜか清々しくもみえる 少年アーロンの成長 の物語。

にしても…アーロンがとにかく賢い。
勉強ができる賢さと知恵がある。しかも気持ちが優しくその場の空気をよんだ対応なんかもできてしまうもんだから、観ていても切なさが止まらない。


病気療養中の母親
親戚に預けられてしまった弟
てんかんで学校に通えない少女
ホテルを追い出されてしまった画家さん
葉巻のラベルをくれる向かいの紳士

…そして
頼りになる兄貴分のレスター

彼を見つめる周りの目、その人々がくれる少しの優しさにちゃんと気づくことができるアーロンだからこそ、それを返すことも忘れない。

人との関わりが人間を成長させる…シンプルに良い作品だと思います。



『オーシャンズ11』などエッジの効いた作風で知られるスティーヴン・ソダーバーグ監督作。原作が『僕たちの戦争』という回想録らしいのですが…アーロンの父ちゃんだけエッジが効きすぎてません?父親が謎すぎるなぁ。
ソダーバーグらしからぬ優しさに溢れた爽快なヒューマンドラマ。しかし映画の主題はやはり社会派。冴えない営業マンの父親と病気もちの母親に一人留守番を頼まれたアーロン少年が、家賃の滞納により退去を余儀なくされ、非情ともいえる困難を通して大人になる様子を描く。街の中には悪いひともいれば良いひともいる。そのバランスが大事なのかなと。あーなんだか心が温まった。セントルイスなんか行ったことないのに懐かしさに涙出る。にしてもエイドリアンブロディがゲロかっこいい。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.0
2020年3月10日
『わが街、セントルイス』  1993年制作
監督、スティーヴン・ソダーバーグ。
この監督さんの『ローガン・ラッキー』を観てみたいと
思う。

1933年、ミズーリ州セントルイス。
アメリカの中央付近、少し東寄り、ミズーリ州とイリノイ州の
州境に位置するセントルイス。
アーロン(ジェシー・ブラッドフォード)は12歳。
両親と弟と一緒に安ホテルのエンパイア・ホテルに住む。
仕事で父は他の州へ時計の営業に行き、母は病気で療養所へ。
弟は親戚に預けられ、アーロンは一人ホテルに取り残される。
が、家賃は支払っていず滞納、父が置いて行ったお金は
わずか。間もなく卒業式を控え、服もない。
安ホテルに住む人々は、アーロンに対して優しかったが、
一人一人とそのホテルからいなくなる。
ある人は引っ越し、自殺した人もいたり、警官に捕まったり、
家賃が払えずに追い出されたり。
アーロンは一人でそのホテルに住むには相談する人も
次第にいなくなって、お金も無くなって、食べる物もなく
なって12歳で厳しい現実に立ち向かうアーロン……


A・E・ホッチナーの回想録『僕たちの戦争』を原作と
している。

父も必死で時計の営業をして、職探しをしたのだと思う。
だからこその明るい未来?かな。
いや、アーロンの機転のおかげだね→郵便。
ラスト、住む家を建てれば良いのにと思ったけれど。

でも、安ホテルの滞納分は返さないと。
そこの支配人の立場に立ったら、支配人だってお仕事
なんだし。
ホテルマンのベンだって仕事でやっているんだし。

警官はなんだかねぇ。
アーロンに対しても街人に対してもキツイこと!
やり過ぎに見えますが。

兄貴分のレスター(エイドリアン・ブロディ)は、とても
面倒見の良い人なんだけど、病気の母を抱えて、生きる為に
必死。なんでも仕事にしているような。
アーロンに対して優しかったね。いい兄貴💛
エイドリアン・ブロディさんが若い!!!
20歳の時の作品です。

アーロンが車を運転する場面は観ていてハラハラ。
どうなることかと気を揉んだ。

胸が詰まる話だ。大変な時代だったのね。
皆が生きていくために必死!!

ジェシー・ブラッドフォードさんが14歳の頃の作品。
今は40歳です。

この映画の背景のアメリカの大恐慌について下記。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界恐慌 1929年に始まった世界大恐慌。
アメリカでは・・・
1932年後半から1933年春にかけてが恐慌の底辺であり、
1933年のGDPは1919年から45%減少し、
株価は80%以上下落し、工業生産は平均で1/3以上低落、
1200万人に達する失業者を生み出し、
失業率は25%に達した。
閉鎖された銀行は1万行に及び、1933年2月にはとうとう
全銀行が業務を停止した。
家を失い木切れで作った掘っ立て集落に住む人が増え、
路上生活者が増え、
景気が底を打って、クローズド・エンド型と呼ばれた。
民主党のフランクリン・ルーズヴェルトは、修正資本主義に
基づいたニューディール政策を掲げ、
1932年の選挙に当選し大統領となった。
ルーズベルトは公約通りテネシー川流域開発公社を設立、
更に農業調整法や全国産業復興法を制定した。
1934年にルーズベルト政権はGDP10.7%まで引き上げた。
(以上、Wikipedia「世界恐慌」の項目から転記)
スガル

スガルの感想・評価

3.7
映画の基本がすごいと思いました。
アメリカの良心というか。
こういう監督さんが映画を作るべきかな。
現代はひどい映画が蔓延してるということ、この映画を観たあと実感してしまう。

エラとのところ甘ずっぱい感情になりました。
恋とか愛だとか強調していない場面なのに、古い感情呼び戻されました。

卒業式の愛情溢れた表情、素晴らしかったです。
映画とは、映像を通して人を感じようとするものなのかもって少し思いました。
俳優さんたちの表情を通して感情が素直に伝わってきました。

車の暴走シーンって、現代のアクション映画の100分の1ぐらいの迫力なのに、手に汗握りましたよ。

登場人物みんなが意味を持っているところ見事でした。
不自然な映画になってないところ、さらに感心です。


映画自体は自伝的なのでしょうか?すごく楽しく観れたわけではなかったです。
楽しく観るというより主人公と同じ人間的な感情を持ちながら同じ時間を過ごすものだったかも。
tulpen

tulpenの感想・評価

3.7
「セックスと嘘とビデオテープ」の後のソダーバーグ。
あまりノレなかった。
犬

犬の感想・評価

3.6
カナリヤ

不況時代の1930年代、セントルイス
母は療養所、父はセールスの仕事で他州を渡り歩き、弟は親戚に預けられ、1人残されてホテルに住んでいる12歳の少年は、家賃が払えず追い出される隣人たちを見つつ、必死に生きていく

1人で頑張ってます

ハートフルなお話

ラストは感動しました

厳しい現実
時代を感じます

人との交流が印象的
少年を成長させる
Haruki

Harukiの感想・評価

4.1
傷つきながらもあっけらかんとしているアーロンの視点から、郷愁感じるストーリーが語られる。

少し背伸びしながら自分の居場所を探す等身大の物語は惹き込まれる。

アパート内の人々の優しさが温かい。
『蛍の墓』をハッピーエンドにしたみたいな話だが、人間描写が浅く心に訴えかけてくるものがない。音楽の使い方もダサい。
R

Rの感想・評価

4.3
ソダーバーグ祭り第4弾です。これは今まで見てなかったか、幼少期に一度見たことあるかのどっちか。うっすら見覚えのあるシーンあり。他のソダーバーグ作品のスタイリッシュでカッコいい!って感じはなかったけど、しみじみ心に染みる作品の割にはクールでベタベタしたところがないのはやっぱソダーバーグ。1933年大恐慌時代のアメリカはセントルイスで、職探し中の父と病身の母と弟と、4人家族で安ホテルに暮らしてる小学校最高学年のアーロン君。貧しいながら日々逞しく生きてる彼だが、生活費を削るため、遠くに住む叔母に弟を預けることになり、二人なみだを流しながらバスのリアガラス越しにさよならをする。その後、病気のため母が病院に入ることになり、さらに父も就職が決まり安ホテルを離れることに。そこで一人きりで暮らすことになったアーロンのもとを、さらに何人もの身近な人たちが去っていってしまう、という流れで、ひとつひとつの別離と喪失を真っ直ぐな瞳で受け入れるアーロンを見てると、心がキューっと締めつけられる。幼いころ自分が経験した印象的な別れがいくつも思い出される。アーロンを演じるジェシーブラッドフォードがすごくイケてる男の子で、彼が生き生きと演じるアーロンがものすごく魅力的。そして、アーロンの面倒を見てくれる別室に住むあんちゃんを演じてるのが、おそらくは当時まだ無名のエイドリアンブロディ。で、かなりビックリしたのが、くちゃくちゃガム噛んで、気怠そうな割に何かと話しかけてくるエレベーターガールが、何と!ローレンヒル! わーお! そうそう、小さい頃ってこんな感じで周囲にちょこちょこ何やかんや関係する人たちが結構たくさんいたよなーと思い出し、もう彼らとは二度と再会することないんやろなーと思うと、すごく切ない気分になります。で、他のクラスメートたちに、自分の貧しい状況を悟られまいと、アーロンは嘘をつき続ける。それに気付いてることを隠して、アーロンに優しい視線を送り続ける女教師にも胸がキュンとなります。やがて、お金もなくなり、食うものもなくなり、だんだんヤバい状況に追い詰められていき……一体アーロン君はどうなってしまうのか…。たくさんあるエピソードをひとつひとつ丁寧に積み重ねていく演出のためか、若干長さを感じる部分もあったが、美しい映像と音楽、素晴らしいキャラクター造形と演技で、地味ながら気持ちの良い作品になってました。普段のエッジの効きまくったソダーバーグとは少し違うけど、題材に合わせてベストなアプローチを模索する監督であるので、これはこれで良いね。レビュー数少ないけど、ソダーバーグ苦手な人が見ても名作やと思います! オススメ!
茶一郎

茶一郎の感想・評価

3.8
【短】大恐慌時代のアメリカ、主人公の少年アーロンが貧富の差が激しいセントルイスで強く生きる様子を描く、スティーブン・ソダーバーグ監督の長編監督3作目。
 非常に文芸的な題材が故、ソダーバーグ監督お得意の実験的な撮影や編集は抑え気味で、その分「フツーにイイ映画」になっているという印象があります。ウェル・メイドなテイストで、少年から見た残酷な世界、弱者をいたぶる警官、母親と父親との別離、貧しさと孤独を浮き上がらせ、その世界で闘う少年を描きます。
 孤独な少年が悲痛な現実と闘うために「嘘」いわば「ファンタジー」の世界に逃げ込むというのは、古典的な『不思議の国アリス』から始まり近作では『パンス・ラビリンス』、『永遠の子どもたち』、『怪物はささやく』と数々の作品がありますが、今作において主人公少年が自分の環境や生い立ちを嘘で固めていく様子はそれらの作品群と重なるようにも思えました。また言うまでもなく「嘘」で自分を騙して生きていく男というテーマはソダーバーグ監督に頻出のテーマであり、一見、原作ありきの今作ですが間違いなくソダーバーグ作品になっているということに驚きます。
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