人形の持ち主のおじさんは最初はちゃんと誕生日を祝ってたけど、段々押し入れに入れたり別の人形に変えたりして、人間扱いから人形扱いになった気がする
レンタルビデオ屋の店長(?)も最初は人間扱いしてたけど…
昔一緒にいた、同じ世界で現実で生きてほしかったイマジナリーフレンドやぬいぐるい達のことを思い出して一瞬情緒が狂うかと思った。
でも、空気人形は生ぬるく温かくて心地よい、恋愛をしていて良かった。
あら…
命は、自分自身だけでは完結出来ないように作られているらしい。
命はその中に欠如を抱き、それを他者から満たしてもらうのだ。
互いに欠如を満たすとは知りもせず知らされもせずばら撒かれているもの同士、…
見始めは、大丈夫かな?と思ってしまったのでした。
空気人形が心を持ってしまったら、というなかなかのアバンギャルドさ。
でも、空気人形から見た人間世界という視点になったとき、自分の中の不安は無くなって…
是枝裕和監督作品。
性欲処理の代用品としてのラブドール『空気人形』がある日、人間の心を持ち
洋服を着て靴を履いてバイトして恋をして。残酷な大人のファンタジー映画っす!
主人公ぺ・ドゥナの裸身の美…
(C)2009 業田良家,小学館,『空気人形』製作委員会