時間を体験する映画でした。何せ9時間の3部構成。
工場室内の明暗、画面の構図がかっこよい。見たことのない光景が見られました。
第二部で解体されていく町は「ヴァンダの部屋」というポルトガルの映画を…
ショットとしては第一部が一番好き。
まず、冒頭の汽車内に固定されたカメラによって、空間そのものが動き出す。正確にはドリーショットではないが、「鉄西区」という街が立ち上がってくるその移動の感覚が面白い…
瀋陽の工業地帯を貫く鉄道の沿線で、工場は次々と倒れ、街は行政命令により立ち退かされる。星のように散らばる人びとの悲喜と生死を、一本の鉄路が残らず繋いでいくラストに涙が滲んだ。映画と鉄道は近代の双生児…
>>続きを読む9時間に及ぶ上映は、まるで 一つの工業地帯の滅びゆく歴史を体験する旅そのもの。
工場の喧騒、労働者の暮らし、街のざわめき。その断片をただ淡々と提示することで、観る者は 労働・都市・不安定な未来という…
2003年のYIDFFで上映されてる。映画関連の尊敬する先輩お友だちから、その時佐藤真さんの隣に座って見た、というとてもとても羨ましいお話を伺った。
今回『青春』の二部「苦」三部「帰」が公開されて…
記録
【滅び】
21:30〜7:50(休憩あり)のオールナイト一本勝負に、無事完全勝利。同じ船に乗り合わせた観客の皆さんと無言の連帯を感じながら、無睡眠で走り切りました。9時間もの間、観客の視線…