トゥー・スリープ・ウィズ・アンガーの作品情報・感想・評価

トゥー・スリープ・ウィズ・アンガー1990年製作の映画)

To Sleep with Anger

製作国:

上映時間:102分

4.1

『トゥー・スリープ・ウィズ・アンガー』に投稿された感想・評価

基本のプロットは不和を内在していた中流黒人家庭の崩壊と再生、というまさにホームドラマ。そこにオールド・サウスの民間伝承と呪術的なムードが注ぎ込まれることで虚実が曖昧になっていくという、一種のマジック…

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shimakoMJ

shimakoMJの感想・評価

4.0
アメリカ版小津作品を観ているかのよう。
ハリー、暫く記憶に焼き付くなってくらい濃いキャラだった。ちょっとホラー味もあったな。

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かったです!!
ギデオン一家に昔の友人であるハリーが訪問し、それをきっかけに世帯のジェネレーション間ギャップ、善悪の境界といった個人のもつ価値観のマージンが外に晒されて揺るがされてい…

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あお

あおの感想・評価

4.5

何を見せられているのかわからないけどなんだか面白い映画。

登場人物のキャラクターがそれぞれ際立っていたからなのかな。
あまり重要でない脇役ですら印象に残っている。
観終わってからも隣のトランペット…

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バーネットまたまとめて観られる機会欲しいなあ。面白い。

何となく体感的に、「あそりゃそうよね、この時代にこういう映画はあったよね、そりゃ。」ってミッシングリンクが埋まったって感覚がする。

ダニー…

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para

paraの感想・評価

4.0

突然の訪問者は招かざる客だったのか、
それとも悪霊・悪魔の存在が家族をまとめたのか。
日本でもあった洗脳のような家族乗っ取り事件を想起してしまった。

ハリーは人の形をしているが、それは様々なものに…

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Tatsu

Tatsuの感想・評価

-
チャールズ・バーネットこれも素晴らしい。後のドナルド・グローバーとかに影響与えてそう。バーネット版『疑惑の影』かと思いきやもっと複雑なところまで行く。
悪魔が死に、男は生き返る。 

様々なことが起こっているが、大したことは起こっていない、けれども何故か大きく引き込まれる感じはフォークナーを思わせた。
何か凄いもの観たなという感じ。
ドナルド・グローヴァーのアトランタ的な淡々とした奇妙さ。南部と奴隷制、それと宗教等への如何ともし難い感情。
ダニー・グローバー怖い。

これは淡々と描かれた映画ながら、そこに横たわる宗教的価値観や、黒人たちが置かれてきた社会状況や世代間対立等、さまざまなテーマが織り込まれた、かなり重層的な人間ドラマである。

プロットとしては幸福で…

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