インディアナ州モンロヴィアの作品情報・感想・評価

インディアナ州モンロヴィア2018年製作の映画)

Monrovia, Indiana

製作国:

上映時間:143分

4.0

「インディアナ州モンロヴィア」に投稿された感想・評価

ワイズマンらしい淡々とした描写の中に、なぜトランプが勝ったのかがわかるような感覚を覚えた。ニュースだけではわからないアメリカ田舎町のリアルな日常。
はやと

はやとの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初めてワイズマンの作品を観ました。
淡々と街の様々な様子が流れるだけなんだけど、そこに飽きが来ない不思議さがあった。
実景はかなりワンカットが短くてスパスパ切ってる感じで、人が出てるとこはかなり丸々使っててあまり切らない。
だから映画のテンポ感がわからなくて、長い映画だけどあんまり時間の感覚が無くなる感じだった。だから飽きなかったのかな。
神

神の感想・評価

4.5
ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形in東京2020

幅広コンバインと家畜運び二段トラックの巨大農業、とにかく排他的な分譲地反対の人と「息子のADHDが…」でヘンプオイル売ってた人と爺さんだらけのフリーメイソン儀式。ただの日常が実に興味深い。高校体育館でのベッド販売で「これだけかくんですよ」の汗をわざわざ黄色くしてたの笑った。
それにしても肥満の人が多過ぎる。行く末の医療費健康面が心配になるくらいみんな太ってた。
kyoko

kyokoの感想・評価

4.0
デカイデカイ、とにかくなんもかもがデカイ。農地も家畜運搬トレーラーも乾燥コーンが入ったタンクも。
住人もデカイ。住人が食べる肉も。そりゃ太るわ。

ジャクソンハイツの多様性とは真逆と言っていい、ほぼほぼ白一色の世界。「善きアメリカ人」として生を終えるための信仰心とともに、飲み食いと乗り物と狩猟を娯楽にしている彼らの生活は牧歌的に見えなくもないけれど。

友達の親戚は親戚の友達、みたいに、ここで生まれてここで死んでいく者たちで形成されたコミュニティは、これほどまでに広い土地を持ちながら、あまりにも狭い。分譲地をめぐって露見する排他性が、この町の時間を止めている。

どうやら死者の身内であるらしい牧師?神父?の、「他者からみたらひとつも面白くない身内ネタ」満載の説教(メガネ外したり掛けたりポケットに手を入れたり出したり落ち着かない)、からのアメイジンググレイス、からの淡々とした土葬職人たちがいかにもワイズマン的でニヤニヤしてしまった。ていうか、最後のお別れはそこじゃないのね…
ここまで自然な目線はあるだろうか。
物事を映し出す。
原罪に悩ませられるアメリカ、病や生と死。
非常に抜かりなくかつ、素を見せてくれる。
田舎の問題はグローバルであることがよくわかる。
生活をここまで描けるだろうか。
miyagi

miyagiの感想・評価

4.2
ただただアメリカの田舎町の現在の風景を切り取っただけなのに、意図せず浮かび上がる人間の浅ましさ。いや、たぶんそんなことを言いたい訳ではないというのも伝わってくる。
とても平和でのんびりしてて自由な空気をビンビン感じる。しかしながらSDGsという昨今もてはやされてるワードの概念ゼロで食う寝る動くを繰り返す人々。
万国共通の早口で捲し立てるセリの様子に胸躍り、釣具屋に竿を買いに来てるかのようなテンションで銃を選ぶ客たちの様子にソワソワさせられる。
人口を増やそうとする行政、怪しげなオイルを売ろうとする人、そして天国にこそ幸せがるのだと宣う宗教家と、人を説得しようとする映画でもある。
そんな人々をただ淡々と見つめ続けるワイズマンの姿勢はより観念的になってきたように思う。
思いの外カットの繋ぎがスピーディーでビビった。


2020劇場鑑賞83本目
フレデリック・ワイズマン監督作品。

広大な農園のショットから始まり、その画がばっちりキマッていて引き込まれる。長回しは少なく、テンポよくショットが変わっていく。町のいろんなところをまんべんなく見せる。

アメリカの田舎の風景。タトゥー率が高く、メタリカのボーカルみたいな髪型をしたがたいのいいおじさんがいっぱい。バイクもでかい。やっぱりアメリカの人たちの太さ、でかさは並みが違う。
保守的な地域のせいか黒人がほとんどいない。
神父の説教のシーンが長い。

トラクターとかの農機具がもうロボットみたい。穀物のシャワーが良かった。
アメリカの高校は日本の高校より楽しそう。
浮浪者

浮浪者の感想・評価

3.6
人が動き集うことで刻まれる町の痕跡。

その光彩を巧みなまでに映しとり、固有性をもった生命として「モンロビア」を昇華させてしまった…。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.5
ちょうど大統領選のさなかに見たので「この人たちほぼみんな共和党だろうな」というリアルな感触があった。白人だらけという意味では『ジャクソンハイツ』と、裕福でないという意味では『アスペン』と対比される。
モンロヴィア、地図で見るとインディアナポリスやシカゴからそんなに離れてない(といっても300キロくらいか)んだけど、もう一生このへんから離れることなく暮らす人たちなんだな。産業のない町をいかに継続させていくか。

一人ひとりは「普通にいい人」って感じで、みんななんとか善良に生きていこうとしていて、そこにものすごく自然に銃とか排他主義的感情とかがある。ワイズマンがわたしの故郷を撮ったらこんななんじゃないかという気がした。
冒頭の完璧なショットの連続に興奮。無人ショットそのものの思わず息を呑んで見つめるしかないという感じがまるで小津みたいだ。酒屋で棚を眺めている客にたいして、さも彼らの目線の先であるかのように棚に置かれた酒瓶のショットを挿入しているのを見て、そんなのありえないだろうと思いつつも、わくわくする。こうした画面には、決してクレショフモンタージュには陥らずに、映画による虚構=画面の面白さだけを黙々と提示し続けるヒッチコックのような態度があると思う。覚えているのは、畜産農場、役場、学校、教会、床屋、ピザ屋、スーパー、酒屋、バイカーたち、動物病院、体育館、結婚式、重機のオークション、フリーメイソン、布団売り、タトゥー屋、鉄砲屋、浄水場、車のバーゲン、お墓。黒人が出てこなかった。
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