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『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』に投稿された感想・評価

3.8
 フィンランドのカウリスマキ弟、スペインのペドロ・コスタとヴィクトル・エリセ。そしてオリヴェイラというヨーロッパ映画の4人の巨匠たちがポルトガルの建国の歴史に迫った4本のオムニバスをまとめた作品。オリヴェイラはラストの第四部を担当。これが僅か15分程の短編ながら、実にオリヴェイラらしい小気味良い作品に仕上がっている。観光でギマランイス地区を訪れた観光客とガイドの男性とのやりとりを美しい銅像や建物を紹介しながら描かれる。ショットの数は15分間で50にも満たない。冒頭の石壁をなめるように撮った長回しの映像から、バスの窓を外から撮った映像に切り替わり、その切り返しが2回続く。観光客といっても、窓越しには2人の美人がいて、ガイドの話を聞きながら神妙な表情で歴史的建築物を見ている。ただ歴史的建築物の後ろの空にはひとすじの飛行機雲があって、2人の美人が歴史的建築物を見ているのか飛行機雲を見ているのかは怪しい。いつものごとく、飄々として実にオリヴェイラらしい導入部分である。程なくして広場に据え置かれたカメラが、ガイドの男性の号令により、バスから出て来た観光客を長回しで据える。この後、ガイドの案内でポルトガル建国の立役者のブロンズ像を見るのだが、さっきまでのショットのゆったりとしたリズムから一転、一気に性急になる。

 オリヴェイラの映画では、いつも物言わぬ銅像が、登場人物にとって「鏡」のような役割を果たしている。今作でもブロンズ像はただの観光地のありきたりな風景ではなく、人間と同等に、あるいはそれ以上に重要な媒介者として描かれる。門の中からゆっくりと馬に乗り現れた兵士たちとブロンズ像はモンタージュされ、やがてあっと驚くような主人公のガイドの表情を引き出してしまう。ガイドの男性を演じるのは、オリヴェイラの孫であるリカルド・トレパ。2000年代以降のオリヴェイラ組の常連俳優として欠かせない存在に成長した孫が、実にお茶目であっけらかんとしたガイドを演じている。ここにはオリヴェイラの撮影スタイルだったり、独特の編集のリズムだったり、何気ない風景の撮り方だったり、役者の演出の仕方など全てが詰まっている。それどころか100歳を越えたオリヴェイラの演出は、無駄なものが削ぎ落ち、どんどんシンプルになっていく。我々観客は、その気持ち良さに身を委ねればいい。
一
3.3
アキ・カウリスマキ
ペドロ・コスタ
ビクトル・エリセ
マノエル・デ・オリベイラ

と、ヨーロッパ映画界を牽引する錚々たる巨匠達が、ポルトガルの古都ギマランイス歴史地区を舞台に描き、四本で構成されたオムニバス作品

①アキ・カウリスマキ監督の「バーテンダー」 ☆3.4
バーで働く孤独な男の1日を描いた作品

セリフは一切なく、店に客が全く来ないという悲しいお話なのに、どこか笑えて温かい
15分程度の短編ですが、長編の一部をまるごと切り取ったかのような、いつも通りの作風で作られた短編であり、このオフビート加減はやはり唯一無二

②ペドロ・コスタ監督の「スウィート・エクソシスト」 ☆2.8
1974年の革命をモチーフにした作品

うん、ムズい
アフリカ移民と亡霊との異形な会話劇
戦時の記憶がベースになりエレベーター内という密室で延々と続けられる会話
精神的な病なのか認知症なのか、はたまた夢なのかとちょっと理解に苦しむ作品ですが、反戦的な意味があるのかな…?

③ビクトル・エリセ監督の「割れたガラス」 ☆3.5
閉鎖された紡績工場が題材の作品

歴史ある紡績工場で働いていた人々へのインタビュー形式で綴られ、労働とはなんなのかを考えされられる

構成が巧くてまんまとやられてしまった
美しいアコーディオンの音色に乗せられながらの、クローズアップされた写真がじりじりと映し出されるのは、さすがにこみ上げてくるものがある…
カウリスマキとこれを観られただけでも、本作を借りて良かったと思える

④マノエル・デ・オリべイラ監督の「征服者、征服さる」 ☆3.3
ギマランイス城を舞台に描いた作品

四作の中でも最も短い作品でしたが、ガイドと旅行者のユーモラスな掛け合いや、タイトル通りのオチがつけられる展開には不覚にも笑ってしまったし、104歳というにわかに信じがたい年齢で撮った作品という事に驚くばかり

単にカウリスマキ目当てで鑑賞しましたが、四本それぞれに監督の作家性が表れているので、とても楽しめるオムニバス作品でした👌🏻🔥

〈 Rotten Tomatoes 🍅% 🍿※50% 〉
〈 IMDb ※6.3 / Metascore - / Letterboxd ※3.2 〉

2021 自宅鑑賞 No.008 GEO
なつ
-
アキ監督の映画、全て観ちゃって…もう、これしか観るの残ってなかった。
4人の監督によるオムニバス。

①アキカウリスマキ監督
ポルトガルでも、アキカウリスマキはアキカウリスマキ(笑)
短編て起承転結がわかりやすいね。
贔屓目ではなく、これが一番好き。

②ペドロ・コスタ監督
もう、なんなん!ペドロ・コスタ。
“ヴァンダの部屋”いけたから、大丈夫と思ったけども…
凡人には理解不能な領域。

③ ビクトル・エリセ監督
この監督の観る時は、身構える。わかるか、自分と…。元従業員の語り(想い)、アコーディオンが沁み渡る。
とてもとてもとても良かった。

④ マノエル・ド・オリヴェイラ監督
とても小気味良いラストでしたね。
この監督作品は観たいのが多いけど機会に恵まれない。この監督の特集上映熱望~。

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