いやー!凄かった!今年観た映画の中でも暫定1位かな、というくらいの衝撃。
冒頭からミヒャエル・ハネケのカメラワークに黒沢清の色彩が合わさったようなスタイルの映像の長回しの連続の中で、かつて同級生で…
積み重なった憎しみが最大の悲劇を生んだ。
高校時代同級生だった綾子と由香里。
9年ぶりに偶然再会した。
工事現場の交通整理のバイトをしていた由香里だったが、
綾子は自分の会社で働くように勧め、由香…
このレビューはネタバレを含みます
主要登場人物をおさらい。
綾子…高校ではテニス部補欠(ぐらい)現在は小さな化粧品メーカーの主任。父が由香里と付き合っていたことが発端で母が出ていき、父と二人暮らし。
由香里…高校ではテニス部キャプ…
女性の恐ろしさをこれでもかというくらい体感できる作品。
もう序盤から嫌な予感しかしないし(褒めてる)、
いちいち長回しだし(褒めてる)、
終始ピリついた空気で、身動き取れなくなった(もちろん褒めてる…
映画の感想で"リアル"というような表現を使うことがよくあるけど、この作品は"現場まんま"という感じだった。
他人の修羅場を覗いているような感覚。邦画版ファニーゲーム。
しかし、例のVTRのシーンは…
まじでやばすぎた。編集、長回し、音、「見る」、「見えている」、男、女...全ての要素があり得ないレベルで溶け合った、信じられない傑作。相米慎二、黒沢清、瀬田なつきの系譜に連なるかもしれない天才がここ…
>>続きを読む長回しによってヒリヒリした緊張感と女性特有の怖さというか不気味さがでている。また一般的に映画をみていて、その登場人物がべつの登場人物のことを語るときにあの人は嘘つきだからとか、ああ見えて最低な人間だ…
>>続きを読む人間の「不幸」が限りなくソリッドに描かれている。長めのカットを音楽もなくただ淡々と繋ぎ合わせた映像、その手法によってまた一層闇の深さが浮き彫りになる。由香里の嗚咽はアクトオブキリングのラストにも劣ら…
>>続きを読む『FORMA』@ユーロスペース
こわい こわい こわい、えっ、なになに えっ、えっ、あっ、こわい こわい やだっ、なになに えっ こわい こわい こわいよー やだ やだ やだ やだっ えーっ ー…
2014.8.21 渋谷ユーロスペース
少しずつ、何かが壊れていく。
9年ぶりに再会した綾子と由香里、どこにでもありふれた級友との再会が次第に歯車が狂っていく。過去のとある事がキッカケで積み重な…
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