【1975年キネマ旬報外国映画ベストテン 第2位】
リリアーナ・カヴァーニ監督の代表作。ダーク・ボガート、シャーロット・ランプリング主演。ヴィスコンティが絶賛したと言われ、日本でもキネマ旬報ベストテ…
まず心に留めて置く事。
‘54年のウィーンが舞台でオーストリアのナチスの残党の話である事。
オーストリアはヒトラーの出身地であり、ナチスがオーストリアを併合した時オーストリア国民の大多数はこれを歓迎…
元ナチ将校と元収容者の偶然の再開に燃え上がる愛。
結局ナチス時代に戻って死で結ばれるっていう、、
昼の仕事に戻らず、夜のホテルマンとして生きていたのは罪悪感があるから。確かに査問するだけでこれま…
愛と呼ぶにはあまりに暗く、欲望と呼ぶにはあまりに深い。
マックスとルチアが再び絡み合う様子は、倒錯的でありながらどこか無垢にも見え、その曖昧さが観る者を不安にさせる。
倫理の境界を何度も横切るこの映…
絡みあう鎖に、錆がこびりついていた。触れれば崩れてしまいそうな脆さを思わせたが、非常に堅牢だった。緑のネオンに包まれた室内には、仄かに煙が立ち込め、濡れた革靴が砂利の音を鈍く響かせて、液という液にま…
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