ベント/堕ちた饗宴の作品情報・感想・評価

「ベント/堕ちた饗宴」に投稿された感想・評価

真夜中

真夜中の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もともと舞台劇だけあって映像的な単調さはあるものの衝撃度は凄まじいものがある。退廃的で耽美なゲイ・クラブの華やかさと収容所の廃人にするための拷問としか思えない理不尽な強制労働の対比とそれに立ち向かいながらもクライヴ・オーウェンの目が徐々に死んでゆく様が壮絶。人を愛する心を持ち続けることで人間でいようとする二人。直立不動でお互いを見れないのままのラブシーンなんて切な過ぎる・・・。ナチスの非人道性を描いた映画として忘れてはならない作品のひとつだと思う。
無

無の感想・評価

4.3
一説によるとナチスによる迫害でユダヤ人の次に犠牲になった人数が多かったのが囚人服にピンク・トライアングルを付けられた同性愛者だったとか。
前半はまだチョイ役で登場する若き日のニコライ・コスター=ワルドーやジュード・ロウの宝石のようにキラキラとした美しさを堪能したりと楽しい場面もあってそこまで悲惨な内容だとは思わなかったけど、後半は耳をふさぎ目を覆いたくなるような暗くて苦しくて切ない話のみ。
今までさんざん観たはずのホロコースト映画の中でも一番と言っても過言ではないほど精神的に辛いものだった。
指さえも触れられない者同士の愛がこんなにも哀れで悲惨なものだとは…
特に収容所行きの列車内で行われた主人公のクライヴ・オーウェンが演じるマックスが強要された嫌がらせが作り話だとしても非人道的過ぎて信じられない。
そして、彼の恋人であるホルストのやせ衰え落ち窪んだ目から流れる涙が直視出来ないほど痛々しくて、それがいつまでも脳裏に焼き付いたままだ…
じょの

じょのの感想・評価

2.5
ミック・ジャガーが出てるんで見たが、テーマが重くてラストが悲惨で鬱になった。

このレビューはネタバレを含みます

自らゲイであることを公言しているsir.イアン・マッケラン目当てで鑑賞。
主人公マックスのおじさんフレディ役でちょこっと出演しているsir.イアン。隠れゲイ役とはピッタリすぎる!!

いきなりのミック・ジャガーの女装に仰天💦宙吊りになった環っかに座って歌うミックは、まさにドラァグクイーン。ただ組んだ足はキレイ。

ベルリンのクラブで働くマックスとルディは恋人同士。『同性愛者(男性限定)には死を』を掲げるナチスの親衛隊に追われて逃げ惑うが...。

序盤のクラブの艶やかで退廃的な狂乱シーンから急降下。強制収容所内で迫害されるピンク・トライアングルたちの悲劇が幕を開ける。
過酷な状況下での新たな出会いと叶わぬ思い。そして悲劇的な幕切れが心に刺さる。

触れ合わなくても交わせる愛も、性別を越えた愛も確かにあった。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.2
もう20年前の映画だということに驚く。
ナチスによる同性愛者の収容所送りの映画。
元々は舞台で、日本版は04年・椎名桔平×遠藤憲一版、16年佐々木蔵之介×北村有起哉版も観劇してる。

舞台と比較して見ると、男臭さとか性の臭いは舞台の方がかなりある。映画版はそこではどうしても弱いかな。
ただ、当然の様に映画はちゃんと背景があるんだよね。凍える様な冬の寒さや茹だる様な夏の暑さ等の四季の描写などは、当然映画の方に利がある。
精神的な苦痛は舞台の方が生々しく感じるが、映画の方が肉体的痛みを感じるかしら。

映画・舞台とも、冒頭で「エルンスト・レームが粛正された。俺たちも危ないぞ」というセリフがある。
これは簡単なセリフのみでサラッと流れるのだが、実はこの話を語る上でとても重要な歴史的事件だということを知ってほしい。

エルンスト・レームとはナチで突撃隊の幕僚長だった男。
突撃隊と親衛隊との政治争いで、レームを失脚させる大義名分が必要になる。その際に同性愛者であるレームに対して“刑法175条”同性愛禁止法が適用される。
突撃隊幹部は親衛隊に大量粛正、これが“長いナイフの夜事件”。

この“レーム粛正”事件をキッカケにナチスは同性愛者を大量に収容所送りにする。これがこの物語の舞台背景。

収容所送りにされた同性愛者の仕事として、岩の山を右から左に移動させ、終わると左から右に移動させる、このなんの意味も無いことを毎日毎日続けさせられる。それこそ季節を何巡もするほど。
気が狂いそうになるのを、殺されない為にひたすら単純労働に堪える。

実際はピンクトライアングルはもっと理不尽に大量に殺されたとも言われているので、この映画では殺されないだけマシという気にもなってくるが、これは舞台も是非見て欲しいなぁ。生殺しの状態が如何に辛いかは舞台の方が伝わると思う。

長いナイフの夜に関してはヴィスコンティの地獄に堕ちた勇者どもでも取り扱われている。だいぶデフォルメされているが併せて観て欲しい。
また、書籍では「ピンク・トライアングルの男たち」がオススメ。是非こちらも併読してもらいたい。
また、刑法175条は1994年までドイツで施行されていて、永らく同性愛が犯罪として扱われていたことも知っておいて欲しい。
YukoT

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4.2
映像美。舞台が有名。ナチスによるゲイ迫害の話だけど、ナチスがいかに近代の規律と効率の思考に基づいて、労働力を搾取する意味では恐ろしく非効率的なサディズムを行使したかについては、この作品が一番描き出しいると思う。
個人的に二度は観たくない映画。辛いシーンがいつまでも胸に残ってしまう。ミックジャガーのインパクトが凄まじい。ちょろっと出てくるジュードロウは目がキラキラしてた。
kore

koreの感想・評価

4.0
字幕の出るDVDかBDください…
あとこれを「ジュード・ロウ」に分類してるレンタル屋は頭がおかしい
日本で舞台もやってることだし、もう一回見たいからDVD化して欲しい。それともふーるーとかねとふり君で観れるのかなぁ。
mLuc

mLucの感想・評価

3.7
これもっかいみたいわー。ラストのポールベタニーカッコいいよね。あの将校は何考えてるわけ?人間の命を弄ぶ権化ということなのかしら。
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