このレビューはネタバレを含みます
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ほぉ、これが東映異常性愛路線なるものですか。。
エロもグロもこの時代が誇るチープ演出(血のりドロドロ絵の具感、等々)のおかげでだいぶ緩和されていて、さほどの衝撃はない。(でもグロはちょっとキツめか…
石井輝男の体の一部への寄りショットは、人間を外へ外へと誘導するエネルギーに満ち溢れているものだと思う。無駄をなくして物語を簡潔に語ろうとしてるのも好き。
あと、目潰された妹が1人で長崎の歓楽街通り…
刺青女の売春宿。そして刺青対決的な。
激しい懲罰はうぇーん痛そお〜というお気持ち。結局勧善懲悪にもっていく。
刺青の様子は面白いし、画面は盛り盛りで退廃的になったり魅せてくれる。
途中で話変わったの…
江戸時代、女性がいかに物扱いされていたかが分かる残酷ショー。
「最後の決闘裁判」と比べるのも何だが、当時の感覚や倫理観ではこうだったわけで、今の時代から見て断罪することはできないと思う。
そりゃ…
東映創立70周年でこの映画を上映するとは…。
この機会がなければスクリーンで観ることもないだろうと腹を括って鑑賞です。
ヤコペッティ監督『世界残酷物語』によって起こった残酷ブームにのって製作された…
処刑に始まり、処刑に終わる。
東映重役の肝煎りで製作された異常性愛路線の終焉を飾る、ポルノ時代劇の金字塔。
当初主役には由美てる子が抜擢されていたものの、全裸宙吊り私刑シーンの撮影に耐えられず失踪…