白い娼婦 花芯のたかまりの作品情報・感想・評価

「白い娼婦 花芯のたかまり」に投稿された感想・評価

王子

王子の感想・評価

3.0
登場人物それぞれの潜在的な欲望が交錯するさまがスリリング。山科ゆりのオーラ。
山科ゆりの股間を自転車で轢いてしまったクリーニング屋の配達の店員。真っ白にクリーニングしても、同じものを買って持っていっても突き返される。青年は激昂しこの女を押し倒し犯す。それを覗き見しているこの女の兄。のちにあの時のお前は美し過ぎるほど美しかったと妹に告げる兄。最高。みな殺しの霊歌とクリーニング屋配達二本立てでどうぞ。

このレビューはネタバレを含みます

性に対して歪んだ嗜好を持つ車椅子の兄。外人専門のコールガールの妹。
そんな妹に惹き寄せられるクリーニング店の若者を狂言回しに、兄妹の異常な関係を描いている。

そのピークは、兄妹が見つめ合いつつ妹が若者に(形式上)レイプされ、兄が他の女をレイプするシーンだろう。
終わった後の二人の愉しそうな顔ったら。どうやら新しい嗜好を発見したらしい…
兄妹の見つめ合いをもっと増やして描いた方が良かったかな。
車イスの兄が「足が痒い」と呟くと、妹があるはずのない足を掻いてあげる何気ないくだりに息をのむ。不具者の物語にファントムペインの描写がキチンとある映画(ポルノ)、切なさが立体化する。濡れ場になると何倍も輝く山科ゆりが素晴らしい。
クリーニング屋に勤務している青年(大野木克志)が、高級コールガール(山科ゆり)のドレスに触れたことを契機にして、非日常的な娼婦の世界へと嵌っていく。平凡な青年が「女性の娼婦性」に惹かれていく系統のロマンポルノ。

冒頭、クリーニング屋とコールガールの、ふたつのシークエンスが平行して進行するのが非常に面白い。それだけに、両方の物語が繋がり合ったときに、テンションが下降気味になってしまうが、良い意味で行間が読めない展開が継続するので、鑑賞自体は楽しむことができる。

登場人物では、車椅子生活を送っている山科ゆりの兄(大江徹)が存在感抜群。不具者ゆえに特殊な性的嗜好をもっており、「充足した性の歓びとは何か?」という暗中模索の最中にいる。山科ゆりの性行動は、兄の代替とも捉えることができ、共依存関係によって性生活を送っているのが最大の醍醐味となる。

芹明香のストリップを間近で舐め回しながら、車椅子でグルグル回りまくる兄の姿が愉快。山科ゆりの顔面にアイロンがけしたり、身体に自転車のタイヤ痕を付けていく描写は、白眉とすることができる。綺麗なお姉さんのドレスをクリーニングするたびに、「やっぱり汚いからいらない!」と毎回投げ返される虐めプレイは、実際にやられたら意外と興奮するかも知れない。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
「花芯のかたまり」ってどういうことだろう?と思ってたけど「たかまり」だった。

最初に届けたドレス、うまい棒のめんたい味みたいな柄だった。
芹さんがなかなか出てこないから見逃したかもと思ってヒヤヒヤした。
車輪痕つけるシーン流石だったな。