暗黒の旅券の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『暗黒の旅券』に投稿された感想・評価

鷲尾三郎の原作を高岩肇が脚色、鈴木清順が監督したミステリー。失踪した花嫁。花婿葉山のベッドに死体が。そしてバッグの中に麻薬。真相を探り、復讐に燃える葉山。麻薬Gメンの協力で組織に迫る。
最近飲みすぎて記憶を無くすので葉山良二のこともバカにできない。

冒頭から「円」が氾濫する。トロンボーン、サックス、コンガ、ドラム。さらには壺、目、耳穴、銃口、指輪、手錠と「円」の主題が展開していく。
一方で廊下や駅のホーム、列車、バーなどの奥行きを活かした縦構図…

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アマプラ日活プラス。ハメられて飲まされたことに思い当たった後の酒場の空間の使い方がユニーク。人間がワープする。既に書かれてる通り殺人犯と戸口ですれ違うのは不意打ちすぎる

旅行中に消えた妻の行方を追う夫。サスペンス風ノワール。
現在では大したオチではないとはいえ、黒幕も二転三転していく。
葉山良二は苦手だが、これはそれなりに面白かった。

中盤以降の麻薬やゲイボーイの…

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3.5

後半物語の筋がよく分からなくなってきて眠くなる。誰が味方で誰が敵なのかが反転するのが面白い

主人公が酔ってた時のことを思い出そうとするシーンの壺や妻のオーバーラップは面白かった。あと、主人公以外に…

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誰もいないホーム、マダムの顔に掛かるパーテーションの影、暗転と残される楽器、目線ショット、揺れるカメラ、劇伴の皆無さも合わさりとことんまで不気味。マシンガンのシーンの撫でるような射撃、崩れ落ちるボス…

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2023/3/5@ シネマヴェーラ渋谷
複雑で面白いミステリだった。
主人公を疑う警察、家に入り浸っているのにお茶飲んだりして外出先にはついていかないのは無能過ぎないか
【詳述は、『くたばれ愚連隊』欄に】撮影、画面の品格に惚れ込む。ミステリー自体は、トロめ。
序盤はシネスコを効果的に使ったトロンボーンのショットやショーの様子、そして泥酔時の記憶の省略などが素晴らしいが、後半はややダレる。

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