きみはいい子のネタバレレビュー・内容・結末

「きみはいい子」に投稿されたネタバレ・内容・結末

子どもだけじゃなく、虐待してしまう親も観ているだけでつらかった
尾野真千子も幼少期に虐待を受けていたから子どもに手をあげてしまっていたのかもと思うとそういう親が救われる、助けてと言える世の中になってほしいと思った
尾野真千子の演技がすごい。虐待のシーンが現実的すぎて心が苦しくなった。人の性格は小さい頃の環境で大きく左右されると思うし、子供を育てることって責任重大で難しいことだとあらためて感じた。
私が子供に優しくすると、子供が他人に優しくしてくれるの。だから世界が平和になるの。

親の存在ってすごいな。子供の持つパワーもすごい。この言葉肝に銘じて子育てしたい。たくさん抱きしめて日々過ごそうと思った。
尾野真千子演技がすごく上手くて虐待のシーンが辛かった。いろいろな孤独が描かれていて、辛いね、頑張ってるね偉いよ。って全員抱きしめたくなる。先生の宿題の感想を聞くシーンはアドリブなのかな、すごく良かった。先生が甥っ子に抱きしめられて抱いた安心感や心が癒される感覚を子供たちにも感じてほしかったんだろうな。最後の扉のシーンで先生の成長と覚悟が感じられた。がんばれ。
虐待の連鎖を断ち切る為にどのように立ち向かえばいいのか


荒削り。
しかし十分脚光を浴びて良い作品。

第三者として虐待の現場に居合わせた時、私達に出来ることは何か。

勇気が必要だ。
他者の人生に介入することは、真の勇気が必要だ。

でも本当に自分の心がその時、動いたなら、
虐待の連鎖を断ち切るたったひとつの駒になるべきだ。

ひとつの命、ひとつの世界を救う為に。

ラストが良い。
先生たちの面倒くささ。子供を相手にする職業の大変さたるや。

こども、をめぐる大人それぞれの難しさ。
こども、のいきづらさ。

あんなに裏切られて、なんであんなに愛しちゃうんだろうな。すがっちゃうんだろうな。
なんで、逃げられないんだろうな。

池脇千鶴が抱き締めるのが尾野真千子だったこと、救いですよね。
きっといつか、自分も同じことをするだろうなと思う人にとって、同じ目に遭っても子供を愛せる人がいること。

神田さんが先生の手で救われてほしいと願ってやまない。神田さんが救われることが、先生が救われることになる。
けっこう人間らしくて優柔不断で頼りない先生が、一歩を踏み出した相手だから。
大人も子供もそれぞれの立場で悩み苦しみながら過ごしている。
自分が求めることに対して相手が100パーセントその通りにすることなんて無理。だからこそ、相手を理解してあげよう、知ってあげようという気持ちが大切なのだと感じた。
様々な家庭や置かれている背景がある中
「宿題絶対やってきます!」の言葉に涙が止まらなかった。
予告編では、本当にたくさんの登場人物が出てくるけどそれぞれの視点での葛藤や苦悩が2時間に凝縮されていて、見る人の年齢や性別、境遇によって感じ方はそれぞれ異なるんだろうなー。

この監督と脚本家(「そこの見て光り輝く」と同じひとたち)は、社会的弱者の現実、人が隠くそうと、他人には知られないように振る舞うような部分を包み隠さず晒し出すから、怒り、歓喜、悲哀な感情に終始揺さぶられた。

リアル過ぎる日常。誰かのために生まれた権利が誰かの権利を奪っていたり(子どもを体罰から守るために、教師が肩身狭い思いをしている現実)。母親が子どもを虐待したり。それを知ってて知らぬ顔でママ友と気を使い合った関係を築きつづけたり。お互いが忙しく理解をし合おうとするもすれ違う恋人。

ポスターや予告編にも出てくる「家族に抱きしめられてくるという宿題」など「抱きしめる」これが、人間にどのような感情を与えるのか。小学生が宿題をしてきた次の日に「嬉しい」「赤ちゃんに戻った気分」「きもい」「恥ずかしい」「不思議」など、毎日家族と抱きしめ合ってる子もいれば久しぶりに抱きしめ合った子もいる。ただ、人と人が体を寄せ合うだけにしても様々な感情が沸きすぎてる、実に生物らしいなと。人間も動物も感情表現の1つとして、コミュニケーションのひとつとして、「抱きしめられたい」らしいので。素晴らしい映画だった〜〜
なぜ自分は同じ過ちを繰り返すのでしょうか❓

最近は重苦しくて悲しい映画の鑑賞が続いたので明るい映画を観ようと思っていたのに、また重いテーマを扱った映画を鑑賞してしまいました。😩

ただ、今作はずっと気になってはいたんです。
個人的に、『横道世之介』が邦画の恋愛映画?のジャンルの中では一番好きなので、同じ高良健吾さん主演作ということで気になりつつも今までスルーしていました。

※今回もある程度ネタバレします。
未見の方は読まないことをオススメします。🙇🏻‍♂️

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【役者さんの演技がみんな異常に上手い】

その『横道世之介』の主人公像と今作『きみはいい子』の主人公像とは被る部分もあります。

ぽかーんとした表情とか、
人の話を理解した時のうなずき方、
人に説明をする時のたどたどしさ、

とかはかなり似ています。

「横道世之介が、あの性格のままなんとなく教員免許をとって小学校の先生になると、絶対にあんな感じになる」であろうキャラクター像です。

桜の花びらの舞う坂道を走っていくあのシーンなんて、自分はどう考えても『横道世之介』を連想しました。🌸


そして池脇千鶴さん。
イメージとしては、尾野真千子さんとキャスティングが逆だと思っていたんですが、あんな明るい性格のママの役も似合ってますね。
完全にナメていました。🙇🏻‍♂️

そのほか

喜多道枝さん演じる認知症と思しきおばあちゃんや、
高橋和也さん演じる中堅の先生や、

あと、名前は分かりませんが学級主任のオバちゃんの先生も、

「あんな人いるよなぁ」って人をちゃんと配役しています。😏

あと、演技なのか、ドキュメンタリーなのか、分からないくらい子供達が自然に見えました。

特に実際の自閉症に苦しむ子供とどこまで似ているのかは分かりませんが、加部亜門君演じるあの自閉症の子なんて演技が滅茶苦茶上手なのは分かります。

そして、あのクラスの面倒臭いガキの集まり。

正直言って、自分のいた小学校のクラスはあそこまで荒れていなかったので、あれが”リアル”なのかはよく分かりませんが、実際に学級崩壊しているクラスはありますからね…。🏫
おそらく高良健吾さん演じる新米教師がどんなに真面目に取り組んでいても、遅かれ早かれ学級崩壊していたと思います。👨‍🏫


あと、この間観た韓国映画の『トガニ』同様に、子供に対する暴力シーンの撮り方を今作もかなり気を遣ったことが伺えます。
暴力を振るう側の尾野真千子さんも嫌な役を買ってくれたと思いますけど、ちゃんと

“外ではまともな母親キャラだけど、家では子供に暴力を振るっている母親”

っぽく見えました。

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【隣の芝生は真っ青に見える、でも実際はそんなに青くありません。】🟩

とにかく

・独居老人の認知症
・自閉症の子供とその母親
・ママ友関係の面倒臭さ
・家庭内暴力の連鎖
・ネグレクト
・学級崩壊

などなど、

様々な社会問題をたくさん詰め込んだ群像劇だと思います。

そもそも、冒頭の独居老人の認知症の描写だけで自分はあぁいうのに弱いんですが、あのおばぁちゃんと自閉症の少年の会話シーンはどこか悲しいけど感動がありました。
どちらも完全に自我が崩壊しているわけじゃないんです。😢

それと同時に、富田靖子さん演じる母親の「自分の子供なのに好きになれない」って気持ちも分かります。👩‍👦
あの人もあの人で相当苦労してきたんでしょう…。


そして、幼少期に暴力を振るわれてきた人が成長して、その人も子供に暴力を振るうことはよくあります。
ただその一方で、その暴力の連鎖を止めることが出来る人間も存在することをちゃんと提示している点も好きです。👍

その、尾野真千子さんが池松千鶴さんに対して

「なんかあの人、気取らずに楽しそうに生きてるなぁ。」🙁

みたいな、どこか見下したような気持ちの一方で少し羨ましく思う考え方が一気にひっくり返る、

「かつては自分もそうだったんだ」

ってあの過去の告白のシーンも良かったです。😢

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【抜本的な解決策を提示していない結末が好きです。】

あと、ラスト近くで「第九」があんなに感動的に流れる作品も珍しいです。『ダイハード』以来の「第九」の名シーンです。🎼

で、"あのラストのその先“は観た人の想像力に委ねる、映画の終わらせ方も好きですね。♨️
自分は抜本的な解決ってわけじゃないけど、少しだけ希望の持てるラストだと思います。

「もう一度観たいか❓」と聞かれたら(精神的にしんどくなるので)微妙ですけど、少なくともこれだけ感想文が長くなる時点で好きな映画なのは間違いありません。
児童虐待をテーマにした群像劇。

虐待シーンや学級崩壊するクラスなど、1つ1つの描写がリアルで引き込まれました。

特に虐待する母親を演じた尾野真千子が凄くて、虐待をあそこまで直接的に見せる映画はなかなかありませんからね。
演技とは言え、子供を虐めるのは役者としてもキツかった事でしょう。

あとは、第三者が虐待に介入する事の難しさであったり、虐待の連鎖を描いているのも良かったです。
ただ、尾野真千子の役に過去の設定は不必要な気がして、被虐待経験の有無に関わらず「誰しもが虐待の加害者になりうる…」という描き方をした方が良かった様な気もします。

ラスト、「抱きしめる」という回答も、それぞれの顛末も、分からなくはないのですが、個人的にはちょっと甘ったるく感じたかなと。
まぁ、この辺は好みの差かもしれませんが、個人的にはもうちょっと苦味があった方が心に残ったかもしれません。
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