エンリコ四世の作品情報・感想・評価

エンリコ四世1984年製作の映画)

Enrico IV

上映日:2014年07月05日

製作国:

上映時間:95分

3.7

「エンリコ四世」に投稿された感想・評価

コスプレしたまま頭を打って、自分をコスプレしてた王さまと勘違いする男の話だけども、最後大逆転が起きる。まーまー面白い。
冒頭の城に向かう車の中から、車と並走する馬を撮った移動撮影が地味にすごい。 このカット、『肉体の悪魔』にも出てきた。

マストロヤンニが発狂(したふり)をして、馬のおもちゃに乗って叫ぶシーンで笑った。
ところどころわらえるよ。突然DHCの話するとことか。
smmt705

smmt705の感想・評価

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伝記映画かと思って見始めたもんだから全く違った。狂人の前では常識など無くなるからというその常識への復讐に20年も費やす徹底ぶりは尊敬。でも意地っ張りに引きこもり続けているようにも見えて、そのやる気どっかに使えなかったかね、とちょっと親戚目線
マルコ・ベロッキオ監督は鑑賞2本目。
ちなみに『ポケットの中の握り拳』を見た時はお忍びで橋本愛がいました。いったいどんな女子じゃ。

ストーリーは、仮装パーティー中に1400年の頃のイングランド国王ヘンリー四世に扮してた男が落馬して頭を打ち、それから自分を本物の王だと思い込んで20年間、古い城に住み着いてしまうというワケ。早速、謎ですが付き合ってる家来達は何者なんだろう。。

フィルマークス風に言い換えれば、スターウォーズのコスプレ大会中でダースベイダーの人が頭を打ってしまってそのままベイダー卿としてデススターに住み着くというワケですよ。トルーパーを従えて。。恐怖ですよ!

本編でも、コレはヤバイぞと感じた元カノたちが彼の正気を取り戻そうと城に向かうワケですが…元カノもわざわざ伯爵夫人の格好で説得するワケですよ!普通に現在のカジュアルな格好で行った方が正気を取り戻せそうな気がするけども。。ちなみにこの元カノさんは20年の間に結婚もしお年頃の娘もいるんです。その家族で彼を説得しに行く事で自体はこじれるというお話。。

日本ではずっと未公開だったけど80年代の作品なので中だるみはありますが、、終盤にかけての展開、オチはなかなか凄い!

『8 1/2』のマルチェロ・マストロヤンニが狂気に満ちたエンリコ四世を楽しそうに演じてますよ!!

見れる機会がなかなかない映画ですがチャンスがあれば是非。。

新文芸坐シネマテークにて
菩薩

菩薩の感想・評価

3.7
ピアソラの音楽はギンギンだし、マストロヤンニはギラッギラだし、カルディナーレの乳はぶりんぶりんだし、私の股間もビン…いや、なんでも無いです。正常と狂気の境界、フェイクに逃げ込む事を選択した男の悲喜劇、タモリ以来のサングラス芸は衝撃だった。
正直ちょっと図式的だなと思ったけど、タバコ(シガレット)やサングラス、血など小道具の使い方が上手く、あとやっぱりモンタージュ自体が面白いので飽きずに観た
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
娘さんと絡む前にカムアウトしちゃうのは勿体無いな
タバコを吸うのことでマジでマトモなんだって確信さすのは上手いなと思った
王冠の服可愛いかった。着たい。
これがテレビ映画なんだから水準高いなあ。マルチェロ・マストロヤンニがやはり素晴らしい。愉しくユ-モラスだけど、笑えない黒さ、皮肉さたっぷり。喜劇だけど悲劇かなあ。映像美しいんだ。
クリ

クリの感想・評価

4.0
冒頭の馬の疾走感、印象的な暗がりのシーンなど魅力的な映像と、クスッとさせてくれる演出のバランスが良かった
一体どこまでが演じられた狂気なのか、俳優たちの演技も見事
照明に違和感を常に感じていたので、終盤のとあるシーンにはハッとさせられました。
映像の綺麗さ、音楽の良さを期待して観たけど、それらはそこまで心に響かなかった。
やはりイタリアの有名演劇が原作というだけあって台詞の力強さ、求心力がすごい。「自分をエンリコ四世だと思っている狂人」のふりをする主人公、と設定だけ聞くとぶっ飛んでいるが、彼の叫びは誰もが少しは感じたことのある感情を凝縮したものであるため心に素直に響いてきた。多くの登場人物の内面を限られた時間で描くことに成功しているのも台詞が濃いからだろう。複数の典型的な人間像をうまく表していたように思う。
いくつかテーマはあったが、「世界劇場」的なテーマが特に面白かった。人間は誰もがなんらかの役を演じており、それぞれの役に合った、つまり文脈に適合した振る舞いをする。時には「役を演じる自分」に嫌気がさしてやめたくなるが、役が無くなったところで私達は何をすればいいのか分からず何もできない。そうして結局世界劇場に帰ってしまう。人間は人生の虚しさを感じても何もできない無力な存在なのだ。
面白かったが、やはりもっと映画らしさを感じたかった。月明かりの下でエンリコの王冠だけに淡い光が当たるシーンや、回想を現在の映像に挟み込むシーンなど、映画らしいかっこいい画はあったけれど、それらが全体に大きく影響を与えていたわけではないと思った。演劇に独特なわざとらしい独白を、違和感なく映像化していたのは良かった。
とにかく演劇の台本を読んでみようと思う。