彼の見つめる先にの作品情報・感想・評価 - 55ページ目

「彼の見つめる先に」に投稿された感想・評価

ゆり

ゆりの感想・評価

4.5
何気なく膝枕したりプールサイドで寝そべってお喋りしてる感じよかった
水の中入りたくなる

このレビューはネタバレを含みます

あまりにまっすぐで美しい… ゲイだとかなんだとかっていう枠組みを越えた純粋な感情の発露が、あまりに当たり前に展開されていることにグッときてしまった。
レオナルド役の少年がちょっとドニ・ラヴァンに似てるな~と思っていたらマジで「Modern Love」が流れたのでジーンとなった。デヴィッド・ボウイの曲が使われる映画はいい映画、の法則がまた示されてしまいました…
おこた

おこたの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良かった〜〜トレインスポッティングを家で観た後だったから(音楽はどちらも最高だった!)大変綺麗なものを見た気がした。なんといってもレオとガブリエルの仲良くなる過程が美しすぎた‼︎

月食の下り、自転車で2人乗り(自転車が出る映画強い説)、音楽の共有、もう全てが最高だった……ただ結末こんなにスッと上手くいくのか…っていうおとぎ話感は少し残ったかな。サントラ入れます。
カリテで『彼の見つめる先に』鑑賞。かなり良かった。今年のベストには確実に入るだろう。

主人公のレオのたたずまいがとても良い。観劇中は盲目の人が演じてると本気で思っていた。
周りの音に注意を払いつつも、反応できない気弱な表情、表現が素晴らしい。
気弱でありながら、家族には内弁慶であり、何をしたいのか模索したり、思春期の大人と子供の中間の感じが表情から体から溢れている。
また、ストーリーがとても良い。
爽やかな青春物語が描かれ、そこに同性愛や盲目といった重いテーマが深みを与えている。
意図しては出来ない奇跡的な爽快感と深みを持った映画だと思う。

LGBTを扱った『ブロークバック・マウンテン』や『ハートストーン』とか観ているけど、LGBTを扱った映画の中でこれが一番好きである。
たまたま好きになった人、心の琴線に触れた人が同性だった──これこそが描いて欲しかったものだ!と心の中で拍手を送った。
僕の電話で、君が踊る。

あーーーーきらきらしてる!
「君との出会いが、世界を変えた」
まさしくその通りのストーリーでした。レオとガブリエルの何気ない会話がかわいいし、レオに寄り添うジョヴァンナの優しさに泣ける。

ガブリエルのレオへの視線とか、ガブリエルの声へのレオの反応とか…とても甘酸っぱくて、観ているこちらが恥ずかしくなってしまった。太陽に照らされるふたりがとても眩しい。

ベル・アンド・セバスチャンの歌がとても良いね。
観終わった瞬間、「はやく夏にならないかなぁ」って思いました。

2018/21
小佐野

小佐野の感想・評価

4.2
3人はとっても優しくて純粋だな

好きでもない男の子の頭膝に乗せて撫でたりしないと思うけど、主人公は気付いてるのかな
坂道のアポロンを観た後だとそっちがくっついたか!と思わず笑ってしまった。

日本の青春恋愛映画のような展開、ブラジルはもっと情熱的な恋愛模様かと思っていたので、とても親近感。

駆け引きはそれほど多くはないが、実際に恋人ができるときというのは、出逢うべくしてという自然の流れになるものだと感じさせてくれる。
mooog

mooogの感想・評価

4.0
盲目の少年レオ、幼馴染の少女ジョヴァンナ、転校生の少年ガブリエル。思春期、揺れる心とそれぞれの関係性が繊細に、でも分かりやすく描かれていてよかった。
障がいや性的マイノリティに対するハンデや重さは感じず、全体の雰囲気も思春期特有の焦燥やもどかしさより、純粋な、真っ直ぐな、見ていて微笑ましくなるようなあたたかさがあった。

友達と恋愛の境界線って絶妙で、同性で一線を越えるような感覚は、きっと誰にでも起こり得ると思っていたけどそうじゃなくて。好きになった人が同性だっただけ。だから惹かれていく過程も自然で、ただただ愛しかった。
ガブリエルと出会ってレオの世界が広がっていくのが、いい。一緒に過ごす一瞬一瞬に心が弾んだ。

レオを取り巻く大人たちの愛情も感じながら、反抗期にも大いに共感しながら、総じて最高の青春映画だった!
この映画のテーマソングであるBELLE AND SEBASTIANのThere's too much love がぴったり当てはまる爽やか青春映画!
盲目の主人公とその幼馴染、そこに入る転校生の三角関係が見ていてとてももどかしい。
見終わったあとにもう一度この映画の雰囲気を味わいたくなります……。
ま2だ

ま2だの感想・評価

4.6
彼の見つめる先に 観賞。

2014年のブラジル発青春ドラマ。この時期にこれほど軽やかにふたつのノーマライゼーションを達成してみせていることにまず驚かされる。2018年に観ることでその意義、そしてエヴァーグリーンなトーンとの両立に唸らされる傑作だと思う。

冒頭のプールサイドのシーンで表明されるようにこれはキスの物語だ。盲目の少年レオと、彼にいつも寄り添う幼馴染の少女ジョヴァンナ、転校生の少年ガブリエル。三者のひと夏のキスの行方が物語の軸となっている。

奇数での友情から芽生える恋愛においては誰かひとりが疎外されざるを得ない、という切なくも眩しいクラシカルな構図にのっとって、ボーイミーツガール、ガールミーツボーイ、ボーイミーツボーイが極めてナチュラルに描かれていく。盲目、幼馴染、同性という近い距離感をもたらす要素の使い方も上手い。

レオは盲目ゆえにいじめっ子にからかわれ、学校生活において孤独感を感じる反抗期の少年だが、障がいや性自認のもたらす生きにくさやコミュニティ内での対立や孤立(もちろん描かれないわけではない)よりも、彼をとりまく人々の愛情の深さによって、多様性というテーマがいつしか青春ドラマの中にごく自然に溶け込んでいく流れが素晴らしい。

幼馴染や転校生や家族はもちろん、クラスのいじめっ子たちまでもが、サイテーと女子に罵られながらもレオに構わずにはいられないような愛らしさを残したかたちで登場しており、この映画全編に横溢する親愛の感情は本作の大きな美徳だろう。演じる俳優陣もみな最高だ。

ベルセバ楽曲やダンスパーティー、夏休みのキャンプなど甘酸っぱ過ぎるシチュエーションを総動員して、宇多田ヒカルが「ともだち」で掬い取ったセンチメンタリズムとその先を描ききっている。成就した者もしなかった者も共に新しい一歩を踏み出すラストは、観る者に初恋の瑞々しさを思い出させるだろう。心洗われた。