バナナ・パラダイスの作品情報・感想・評価

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バナナ・パラダイス1989年製作の映画)

香蕉天堂/Xiang jiao tian tang/Banana Paradise

上映日:2020年09月19日

製作国:

上映時間:148分

あらすじ

「バナナ・パラダイス」に投稿された感想・評価

Terrra

Terrraの感想・評価

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明るいタイトルのイメージを覆す、めちゃくちゃ大河ドラマだった!
台湾外省人一家の一代記をサービス精神満載に描きそこから時代の全体像を語る。今村昌平に比するとの声があったと知り納得。
製作後30年を経て日本初公開。観れてホント良かった。台湾ニューシネマの外側に存在し続けた、そんな時間軸を持った作品。
日本でワン・トン監督作品が劇場初公開ということもあり、今年の《台湾巨匠傑作選》でイチオシされていた本作。鮮やかな黄色と緑のポスターが魅力的。

国共内戦が激化する最中、台湾にはバナナという見たことも食したこともない憧れの果物がたわわに実っていると聞き、戦火から逃れるかのように台湾へ渡ったメンシュアンとダーション。そんな彼らの波乱万丈な半生。

とにかく熱量のある映画だった。戦後混乱を極めた台湾の歩みとともに、この地で生き抜くためにはどんな手段をも厭わない、という登場人物たちの強い意志と生命力がスクリーンから溢れ出て来て終始惹きつけられた。そのあたりは『アンダーグラウンド』に少し似ていたような気も。

登場人物もキャラが立っていて、とくに兄貴分のダーションがティモンディの高岸ばりにテンションが高くて、もう後半は高岸にしか見えず。

そしてそんなバナナ!(たぶん観た人の8割が頭に浮かんだと思うけど、ここに書くのは恥ずかしくて止めたはず)な終盤の展開は必見。
わりとフツーだった。ちょっと長い。戦中派の人々が戦後の社会空間になじめない感じは面白かった。あんまり日本では見ない感じ。
お箸を落とすとこがスローになっていきなり時制が飛ぶシーンはびっくりした。あれまったく意味がわからん…。
moku

mokuの感想・評価

3.8
ニウ・チェンザー演じる主人公のキャラもあってさほど深刻にならずに観ていられるけど、重い話だよね。

終盤の箸を落とすシーンからのもの凄い時間のジャンプにはビックリ。
この奥さんは謎だなーとずっと思って観てたけど、そういう事か…と解き明かされた時にズーンと来た。


<台湾巨匠傑作選2020>
CCC

CCCの感想・評価

3.8
背景を理解していない部分もあるし、イライラする描き方もあるんだけど、不思議と最後まで惹きつけられた。
Hy

Hyの感想・評価

3.5
戦争に巻き込まれ、数奇な人生を送った物語り。

ほのぼのとしたコメディタッチですらあるのだけれど、本人の意思に関わらず台湾へ逃げて来た兵士達の様々な苦難があった事を改めて知りました。
魁人

魁人の感想・評価

4.6
観てる間はユーモアたっぷりでおもしろくて、観終わった後も、あ、あれはそういうことかもしれない、、とストーリーを噛み砕くのを楽しめる映画でした
台湾の詳しい歴史事情を分からずに観たら観たで面白かった


主人公は他人の名前とバックボーンを受け取って生きていく
その過程で、公務員試験に受かったり、慣れない英語を勉強したり、結局ちゃんと自分で努力をして生活を勝ち得ていく。

けどなかなか昇進ができない。どこかで限界に触れる。そのうち段々、自分がしてきた努力への自覚が霞んで、今の生活が学歴だけで得た生活のように思えたのか、そしてそれしか頼れないと思ったのか、またはそれに焦ったのか、往年は偽りの学歴にすがり、学歴のことばかり言い続ける。

ちゃんとあなたも頑張ったじゃないか
自分の力で子供を養い、立派に育て、今のあなたの生活を勝ち取ったじゃないか
そう言ってあげたくなるラストでした。
長い!!!
と思ってしまったのでコメント控えます。
ただ最後は衝撃。
台湾映画祭にて。
超大作。
中国から台湾に流れた国民党兵士の兄弟が送る数奇な人生の物語。
嘘の電話のくだりでものすごく感動してしまいマスクがびしょびしょに…。
嘘も人生になってしまえば本物。
ワイルドスワン再読必須。
逸品だと思う。
3.11や原爆の映像を日本人が観ると他国の人に比べて肌感覚で理解できるように、本作の本当の意義は台湾の人ではないと真に理解はできない。
しかし、重いテーマを芯に置きながら、笑いを随所に入れた逸品だと思う。
激動の時代を生きた市井の人たちを活写し、なぜか懐かしさも漂う画面とストーリーが良い(それに、絶対に台湾でも日本でもこういう人生を歩まざるおえなかった人は絶対にいると思う)。

また、後半戦をいらないと言う所見があるが、私は後半は絶対に必要だと思う。特に父に関わることは台湾の人にとっては必須だろう。
もう一度言います。この作品は逸品です。
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